学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §14 肋骨骨折の固定 / QJ32A015
理由で解く 柔道整復師
屋根瓦状絆創膏固定は、坐位・最大呼気時に、後方から前正中線を越えるまで、下位から上位へ重ねて貼ります。正しいのは「正中線を越えて貼付する」です。
肋骨骨折の固定は、呼吸のたびに骨折部が動いて痛むのを抑えることが目的です。患者は坐位(または立位)とし、胸郭が最も小さくなる最大呼気時に絆創膏を貼ります。呼気位で貼っておくと、続く吸気で胸郭が広がろうとしても絆創膏が抵抗となり、骨折部の動揺が抑えられます。逆に最大吸気時に貼ると、呼気で胸郭が縮んだときに絆創膏が緩み、固定として働きません。貼付範囲は骨折部を十分に含むよう、後方(後正中線付近)から前正中線を越えるところまでとし、下位肋骨側から上位へ、幅の1/2〜1/3ずつ重ねて屋根瓦のように貼り上げます。固定後は皮膚のかぶれ、息苦しさ、呼吸音の変化を確認し、深呼吸や咳を過度に我慢すると無気肺や肺炎につながるため、痛みの少ない範囲で深呼吸と喀痰を促します。呼吸困難や皮下気腫があれば血気胸を疑い、速やかに医師へ紹介します。
| 項目 | 正しい方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 体位 | 坐位(または立位) | 胸郭を左右対称に保ち、呼気位を正確にとらえられる |
| タイミング | 最大呼気時 | 胸郭が最小の状態で固定すると吸気の抵抗になる |
| 範囲 | 後方から前正中線を越えるまで | 骨折部を十分に含み、端が浮かない |
| 順序 | 下位から上位へ、1/2〜1/3ずつ重ねる | 屋根瓦状に重なり剥がれにくい |
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