学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §12 コーレス(Colles)骨折の固定 / QJ32A013
理由で解く 柔道整復師
コーレス骨折の固定は中手骨頭の手前までにとどめ、MP関節から先は自由に動かせるようにします。固定を終えたら、まずMP関節が動くかを確認します。
コーレス骨折の固定範囲は前腕遠位から手部までですが、遠位端が中手骨頭を越えると手指のMP関節が動かせなくなります。MP関節は側副靱帯の解剖上、伸展位で長く動かさずにいると靱帯が短縮して伸展拘縮を起こし、握りが戻らなくなります。高齢者では数日でも拘縮が進むため、固定直後に「握れますか」と確認し、MP関節の屈曲が妨げられていないかを術者自身の目で確かめることが最優先になります。あわせて、手指の色調・冷感・腫脹・しびれといった循環と神経の状態を確認し、正中神経領域(母指〜環指橈側)のしびれが強まる場合は手根管部の圧迫を疑います。最後に、帰宅後に指の色が変わる、しびれが増す、痛みが強まるといった変化があればすぐ連絡するよう伝え、連絡先を渡しておきます。手指の自動運動と肩の運動は拘縮予防のため、その日から続けてもらいます。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| MP関節から先が動くか | 固定材料が中手骨頭を越えていないか。握りができるか |
| 循環 | 手指の色調、爪床の色の戻り、冷感、腫脹 |
| 神経 | 正中神経領域(母指〜環指橈側)のしびれ・感覚低下 |
| 固定肢位 | 手関節軽度掌屈・尺屈位が保たれているか |
| 指導 | 手指と肩の自動運動、悪化時の連絡先 |
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