学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §12 コーレス(Colles)骨折の固定 / QJ33A010

理由で解く 柔道整復師

QJ33A010 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問10
問題
コーレス(Colles)骨折の固定の際に、助手への指示で誤っているのはどれか。
選択肢
1 整復位を維持させる。
2 再転位がないか確認させる。
3 固定材料がずれないようにさせる。
4 術者が操作しやすい位置で患肢を保持させる。
解答
正解2(再転位がないか確認させる。)
解説

再転位の有無を判断するのは術者の仕事。助手には保持を頼むので、2が答え。

固定は整復で得た位置を崩さずに保つ作業であり、助手の役割は保持に集中する。整復位のまま患肢を持ち続ける、術者が包帯を巻きやすい高さと角度に保つ、副子や綿花がずれないよう押さえる、といった内容である。これに対し、整復位が保たれているか、再転位していないかの評価は、骨折の状態と整復操作を把握している術者が責任をもって行う判断業務で、固定の途中と巻き終えた後に術者自身が触診・視診して確かめる。指示は「どこを、どの高さで、どのくらいの力で持つか」まで具体的に伝えると保持が安定する。再転位が疑われれば固定をやり直し、必要に応じて医師の診察につなぐ。

✓ 2. これが答え(誤っている記述)
再転位がないか確認させる。
整復位の評価は術者が行う判断業務。助手には保持を依頼し、術者が固定中と固定後に自分で確認する。
✗ 1. 答えではない(適切な指示)
整復位を維持させる。
助手の中心的な役割で、これが崩れると固定の意味がなくなる。
✗ 3. 答えではない(適切な指示)
固定材料がずれないようにさせる。
副子・綿花・包帯の位置を保つことは固定の質を大きく左右する。
✗ 4. 答えではない(適切な指示)
術者が操作しやすい位置で患肢を保持させる。
適切な高さと角度で保持してもらうと、包帯操作が安定し固定時間も短くできる。
ポイント
  • 助手=保持(整復位・患肢・固定材料)、術者=判断(整復位の評価、固定の可否)。
  • 固定の前・中・後に、術者自身が転位の有無と末梢の血行・神経を確認する。
  • 指示は持つ部位・高さ・方向・力加減まで具体的に伝える。
  • コーレス骨折の固定肢位は前腕回内位、手関節軽度掌屈・尺屈位が基本。
  • 再転位が疑われたら固定をやり直し、必要に応じて医師の診察へつなぐ。
比較表
場面助手に頼むこと術者が行うこと
整復直後整復位のまま患肢を保持整復状態の触診・視診
固定中副子・綿花・包帯を押さえる巻き方と締め具合の決定
固定後患肢を支える再転位・循環・神経の確認と指導
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