学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §11 コーレス(Colles)骨折の診察および整復 / QJ33A009
理由で解く 柔道整復師
牽引直圧整復法は、転位の軽いコーレス骨折に対して末梢牽引を保ちつつ遠位骨片を背側から掌側へ、橈側から尺側へ押し戻し、回内を加える方法。「過伸展させる」のは屈曲整復法の操作なので、3が答え(誤りの記述)。
コーレス骨折(橈骨遠位端伸展型骨折)では、遠位骨片が背側・橈側へ転位し、短縮するとともに回外(前腕の回旋方向のずれ)を生じる。牽引直圧整復法では、前腕を回内位に保ちながら末梢牽引を加え、術者の母指で遠位骨片の背側から直接圧を加えて掌側へ、同時に橈側から尺側へ圧迫し、回内方向へ戻していく。これに対し屈曲整復法(牽引屈曲整復法)は転位が高度な場合に用い、いったん手関節を背屈(過伸展)させて骨折面のかみ合わせを外し、骨片同士を合わせたうえで一気に掌屈・尺屈・回内させる。「過伸展」は屈曲整復法を示すキーワードであり、両者を分けて覚えたい。整復後は掌屈・尺屈・回内位で固定し、手指の自動運動を促しながら、腫脹、母指から環指橈側のしびれ(正中神経症状)、指の色調を繰り返し確認する。
| 項目 | 牽引直圧整復法 | 屈曲整復法 |
|---|---|---|
| 適応 | 転位が軽度 | 転位が高度・嵌入例 |
| 過伸展の操作 | 行わない | いったん背屈(過伸展)させる |
| 主な操作 | 末梢牽引+背側からの直圧 | 過伸展で骨折面を合わせてから一気に掌屈 |
| 共通する仕上げ | 尺屈・回内を加え、掌屈・尺屈・回内位で固定 | |
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