学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §12 コーレス(Colles)骨折の固定 / QJ33A011

理由で解く 柔道整復師

QJ33A011 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問11
問題
コーレス(Colles)骨折の固定後の確認で誤っているのはどれか。
選択肢
1 固定具の圧迫による疼痛の増加がないか。
2 MP 関節とIP 関節の運動が可能であるか。
3 運動性神経機能評価のために爪圧迫検査をしたか。
4 帰宅後緊縛包帯の症状が現れた場合の処置を指導したか。
解答
正解3(運動性神経機能評価のために爪圧迫検査をしたか。)
解説

爪圧迫検査で分かるのは末梢の血行であって運動神経の働きではない。よって3が答え。

固定後は「締めすぎていないか」「動かすべき関節が動くか」「帰宅後の見張り方を伝えたか」を順に確かめる。血行は爪床の色調と毛細血管再充満(爪圧迫検査)、皮膚温、腫脹で、感覚は指腹のしびれや触覚で、運動は手指の自動運動で確かめる。前腕から手部の固定でもMP関節・IP関節、母指、肘、肩は動かせる状態にしておき、拘縮と腫脹の遷延を防ぐ。強い疼痛の増強、指先の蒼白や冷感、しびれ、手指を伸ばすと痛むといった緊縛の徴候が出たら、包帯を緩めてすぐ連絡・受診するよう、具体的な言葉で伝えておく。

✓ 3. これが答え(誤っている記述)
運動性神経機能評価のために爪圧迫検査をしたか。
爪圧迫検査は毛細血管再充満=末梢循環をみる方法。運動神経は手指を自分で動かせるか(OKサイン、手指の伸展、指の開閉)で確かめる。
✗ 1. 答えではない(適切な確認)
固定具の圧迫による疼痛の増加がないか。
局所の圧迫や締めすぎに早く気づくための確認である。
✗ 2. 答えではない(適切な確認)
MP 関節とIP 関節の運動が可能であるか。
固定範囲外の関節は動かせるようにし、拘縮と腫脹の遷延を防ぐ。
✗ 4. 答えではない(適切な確認)
帰宅後緊縛包帯の症状が現れた場合の処置を指導したか。
悪化は帰宅後に起こりうるため、症状と取るべき対応をあらかじめ伝えておく。
ポイント
  • 爪圧迫検査=末梢循環(毛細血管再充満)の評価。
  • 運動神経は自動運動で確認(正中神経:OKサイン、橈骨神経:手指伸展、尺骨神経:指の開閉)。
  • 感覚は指腹の触覚としびれの問診で確認する。
  • 固定範囲外のMP・IP関節、母指、肘、肩は動かせるようにする。
  • 緊縛の徴候(強い痛み、蒼白、冷感、しびれ、伸展時痛)を説明し、出たら緩めて連絡・受診するよう指導する。
比較表
みたいこと方法異常の例
末梢循環爪圧迫検査、爪床の色、皮膚温蒼白・冷感、再充満の遅れ
感覚神経指腹の触覚、しびれの問診母指〜環指橈側のしびれ
運動神経手指の自動運動OKサインが作れない
圧迫・腫脹疼痛の変化、腫れの程度固定後に増していく痛み
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