学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ31P115
理由で解く 柔道整復師
遠投の一投で鋭い痛みが走り、肩峰下部の圧痛と外転制限がある。腱板(棘上筋腱)の断裂を疑う場面で、棘上筋の脱落を示すドロップアームサインが陽性となる。
腱板のうち棘上筋腱は肩峰の下を通り、外転の初期に上腕骨頭を関節窩に引きつけながら挙上を開始させる働きをもつ。断裂すると自力での外転開始・保持ができなくなり、他動的に90度以上外転させた上肢を離すと支えきれずに落下する(ドロップアームサイン)。腱は肩峰下滑液包の直下にあるため圧痛は肩峰の前外側下方に出て、関節内の損傷であることから外表の腫脹は乏しい。本例のように受傷直後にいったん痛みが軽減し、時間をおいて痛みと機能障害がぶり返す経過も腱板損傷でよくみられる。徒手検査は一つで断定せず、有痛弧徴候やインピンジメント徴候も併用し、肩の挙上障害が続くときは画像評価につなぐ。
| 検査法 | 陽性で疑う病態 | 見ている組織 |
|---|---|---|
| ドロップアームサイン | 腱板断裂 | 棘上筋腱を中心とした腱板 |
| ヤーガソンテスト | 上腕二頭筋長頭腱炎 | 長頭腱・結節間溝 |
| サルカスサイン | 肩関節下方不安定性(動揺肩) | 関節包・上関節上腕靱帯 |
| ライトテスト | 胸郭出口症候群(過外転症候群) | 小胸筋下の神経血管束 |
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