学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ31P114
理由で解く 柔道整復師
L5領域(下腿外側〜足背の感覚異常、長母趾伸筋の筋力低下)の症状が、股関節の内転・内旋で強くなる。これは梨状筋が伸ばされる肢位で坐骨神経が締めつけられていることを示し、梨状筋症候群を考える。
梨状筋は仙骨前面から大坐骨孔を通って大転子に付く股関節外旋筋で、坐骨神経はその下を(一部の人では貫通して)走行する。股関節を内転・内旋させると梨状筋が引き伸ばされて坐骨神経を圧迫するため症状が増悪し、逆に外旋に抵抗を加えて梨状筋を収縮させても内圧が上がって症状が出る。この両方向で誘発される点が梨状筋症候群の特徴である。坐骨神経のうち総腓骨神経成分が影響を受けやすいため、下腿外側から足背のしびれと長母趾伸筋(L5)の筋力低下という形で現れる。同じL5症状は腰椎椎間板ヘルニアでも生じるので、「どの動作で症状が変わるか」を対比して切り分ける。前屈・咳・くしゃみ・SLRで増悪すれば椎間板由来、股関節の肢位で変わるなら梨状筋部での絞扼と読む。
| 項目 | 梨状筋症候群 | 腰部椎間板ヘルニア |
|---|---|---|
| 増悪因子 | 股関節の内転・内旋、長時間の坐位 | 体幹前屈、咳・くしゃみ、いきみ |
| 圧痛部位 | 臀部(梨状筋部) | 腰部・傍脊柱部 |
| SLRテスト | 陽性のこともあるが主体ではない | 陽性 |
| 誘発テスト | フライバーグ徴候、ペースサイン | SLR、ブラガード |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。