学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ31P106
理由で解く 柔道整復師

バットのグリップエンドが手掌尺側にあたって折れる有鈎骨鈎骨折である。握ると痛みが強まり、バットやクラブが握れなくなる。
有鈎骨の鈎は手掌尺側、豆状骨のやや遠位橈側に突出する小さな骨性隆起で、屈筋支帯の付着部でありギヨン管の橈側壁を形づくる。バッティングやゴルフのスイングでグリップエンドが直接この部にあたる、あるいはスイングを止めた際の急激な力によって骨折する。単純エックス線の正面像では手根骨と重なって写らず見逃されやすいため、手掌の限局性圧痛と握り動作での疼痛増強があれば本骨折を疑い、専用の撮影方向やCTでの評価につなげる。ギヨン管は有鈎骨鈎と豆状骨の間、すなわち鈎のすぐ尺側を走り尺骨神経が通るので、小指側のしびれや骨間筋の筋力低下も併せて確認する。
| 損傷 | 圧痛部位 | 典型的な経過・誘発動作 |
|---|---|---|
| 有鈎骨鈎骨折 | 手掌尺側(豆状骨の遠位橈側) | グリップエンドの直達外力、握り動作で増悪 |
| 有頭骨骨折 | 手背中央 | 高エネルギー直達外力、まれ |
| 月状骨骨折 | 手関節背側中央 | まれ。キーンベック病は緩徐進行 |
| 三角線維軟骨複合体損傷 | 手背尺側(尺骨頭の遠位) | 回内回外・尺屈で疼痛誘発 |
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