学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ31P104
理由で解く 柔道整復師
尺骨骨幹部に圧痛があり、肘の屈伸はできるのに回内回外ができない。尺骨骨幹部骨折に橈骨頭脱臼を伴うモンテギア骨折を考える場面である。
前腕は橈骨と尺骨が近位・遠位橈尺関節と骨間膜で連結された輪のような構造をしている。この輪の一方が折れて短縮・屈曲すると、もう一方は関節で外れるしかない。尺骨骨幹部が折れれば近位橈尺関節が破綻して橈骨頭が脱臼し(モンテギア骨折)、橈骨骨幹部が折れれば遠位橈尺関節が破綻して尺骨頭が脱臼する(ガレアッチ骨折)。回内回外は橈骨が尺骨のまわりを回る運動なので、この関係が壊れると回内回外が強く障害される一方、腕尺関節が保たれていれば肘の屈伸は可能である。小児では橈骨頭脱臼が見落とされやすいため、尺骨骨折を見つけたら肘関節まで含めて評価してもらうよう医療機関に情報を伝える。
| 項目 | モンテギア骨折 | ガレアッチ骨折 |
|---|---|---|
| 骨折する骨 | 尺骨骨幹部 | 橈骨骨幹部 |
| 脱臼する関節 | 近位橈尺関節(橈骨頭脱臼) | 遠位橈尺関節(尺骨頭脱臼) |
| 症状の中心 | 肘外側の変形・圧痛 | 手関節部の変形・突出 |
| 共通する所見 | 前腕の回内回外が強く制限される | |
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