学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §2 総論 運動器損傷の診察 / QJ31P081

理由で解く 柔道整復師

QJ31P081 柔道整復理論

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問81
問題
放射線を用いないのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 CT 検査
2 MRI検査
3 超音波検査
4 単純エックス線検査
解答
正解2(MRI検査)、3(超音波検査)
解説

MRI検査と超音波検査の2つ。MRIは強い磁場と電磁波、超音波は音波を利用するため、電離放射線による被曝がない。

画像検査は「何を使って体の中を見るか」で整理すると混乱しない。単純エックス線検査とCTはエックス線を用い、組織による吸収差を画像にするため被曝を伴う。とくにCTは多方向から照射するので線量が大きい。MRIは強い静磁場の中で水素原子核に電磁波を当て、返る信号を画像化する方式で、被曝はないが体内金属やペースメーカーが問題となることがあり、検査時間も長い。超音波は探触子から出した音波の反射を画像にするもので、被曝がなく繰り返し行え、動かしながらその場で観察できる。柔道整復の現場で骨折・脱臼を疑ったときは、まずエックス線検査ができる医療機関につなぐのが基本で、超音波は補助的に用いる。

✓ 2. 正しい
MRI検査
強い磁場と電磁波(ラジオ波)を利用するため放射線被曝はない。軟部組織や骨髄の描出に優れ、骨挫傷・靱帯・半月板の評価に強い。
✓ 3. 正しい
超音波検査
音波の反射を利用するため被曝がない。繰り返し行え、リアルタイムで動態を観察でき、左右比較もその場でできる。
✗ 1. 誤り
CT 検査
エックス線を多方向から照射して断層像を作る検査。骨の形態評価に優れる一方、単純エックス線より被曝線量は大きい。
✗ 4. 誤り
単純エックス線検査
エックス線を用いる基本の検査。骨折・脱臼診断の第一選択だが、被曝を伴う。
ポイント
  • 放射線を使う=単純エックス線検査、CT。使わない=MRI、超音波。
  • MRI=磁場+電磁波。軟部組織・骨髄に強い。体内金属やペースメーカーは要確認、検査時間が長い。
  • 超音波=音波。被曝なし、リアルタイム、繰り返し可能。骨の内部や深部は描出できない。
  • 骨シンチグラフィやPETは放射性医薬品を投与するため被曝を伴う。
  • 骨折・脱臼を疑ったら、まずエックス線検査ができる医療機関へつなぐ。
比較表
検査用いるもの被曝得意な対象
単純エックス線エックス線あり骨折・脱臼のスクリーニング
CTエックス線あり(多い)骨折線・粉砕の立体的把握
MRI磁場と電磁波なし軟部組織、骨髄、骨挫傷
超音波音波なし表層の腱・筋・靱帯、動態観察
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