学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §18 部位別各論 前腕 / QJ31P065
理由で解く 柔道整復師
阻血症状は頭文字Pの5つ(5P)でまとめられます。皮膚の色は血流が減るために蒼白となり、紅潮は含まれません。したがって答えは2です。
フォルクマン拘縮は、小児の上腕骨顆上骨折などの後に前腕の筋区画内圧が上昇し(コンパートメント症候群)、筋と神経が阻血に陥って壊死・線維化を起こし、手指の屈曲拘縮を残した最終像です。前兆となる阻血症状が5P、すなわちPain(疼痛)、Pallor(蒼白)、Paresthesia(感覚異常)、Paralysis(運動麻痺)、Pulselessness(脈拍消失)です。このうち最も早く現れて重要なのが、鎮痛薬が効かない持続する強い痛みと、手指を他動的に伸展させたときの激痛です。血流が乏しくなるのですから皮膚は蒼白で冷たくなり、進行すればチアノーゼを呈します。紅潮は充血や炎症で血流が増えたときの所見で、方向が逆です。固定後にこれらの訴えがあれば、包帯やギプスをためらわずゆるめ、患肢を心臓と同じ高さに保ち(挙上しすぎると灌流圧が下がります)、直ちに医師の診察につないでください。脈が触れるからといって発症は否定できません。
| 5P | 日本語 | 現れ方 |
|---|---|---|
| Pain | 疼痛 | 最も早い。他動伸展で激痛。鎮痛薬が効きにくい |
| Pallor | 蒼白 | 皮膚は白く冷たい。進行でチアノーゼ(紅潮ではない) |
| Paresthesia | 感覚異常 | しびれ、触覚の鈍麻。比較的早期 |
| Paralysis | 運動麻痺 | 手指の自動運動が困難になる |
| Pulselessness | 脈拍消失 | 遅い所見。触れても発症を否定できない |
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