学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §18 部位別各論 前腕 / QJ30P064
理由で解く 柔道整復師
モンテギア骨折は尺骨近位部の骨折に橈骨頭の脱臼を合併した骨折です。最も多い伸展型では橈骨頭が前方へ脱臼するので、正解は2です。
前腕は橈骨と尺骨が近位・遠位橈尺関節と骨間膜で結ばれ、全体で一つの輪のような構造をとります。そのため一方の骨が短縮や屈曲を伴って折れると、もう一方は逃げ場を失って関節が脱臼します。モンテギア骨折では尺骨の近位1/3が折れ、橈骨頭が輪状靱帯を破って脱臼します。バド分類のI型(伸展型)が最も多く、尺骨は前方凸に屈曲し、橈骨頭は前方へ脱臼します。橈骨頭のすぐ前方を橈骨神経深枝(後骨間神経)が走るため、この神経麻痺による下垂指を合併しやすいことも押さえどころです。
| モンテギア骨折 | ガレアッチ骨折 | |
|---|---|---|
| 骨折部位 | 尺骨近位1/3 | 橈骨遠位1/3 |
| 合併する脱臼 | 橈骨頭(近位橈尺関節) | 遠位橈尺関節 |
| 最多の型 | バドI型(伸展型)=橈骨頭の前方脱臼 | 型分類は用いない |
| 合併しやすい神経障害 | 橈骨神経深枝(後骨間神経)麻痺=下垂指 | 神経障害はまれ |
| 成人の治療 | 観血的整復固定術(尺骨プレート+橈骨頭整復) | 観血的整復固定術(橈骨プレート) |
| 見落とし防止 | 肘関節の評価を必ず行う | 手関節(遠位橈尺関節)の評価を必ず行う |
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