学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §18 主要な疾患 腎・尿路疾患 / QJ31P040
理由で解く 柔道整復師
ネフローゼ症候群は「高度の蛋白尿・低アルブミン血症・浮腫・脂質異常症」が柱です。コレステロールは下がるのではなく上がります。
糸球体基底膜の障害によって血漿蛋白が尿へ漏れ出し、1日3.5g以上の持続する蛋白尿と、血清アルブミン3.0g/dL以下(血清総蛋白の低下)を来します。アルブミンが減ると血漿膠質浸透圧が下がるため、水分が血管内に留まれず組織へ移動し、眼瞼や下腿に浮腫が出ます。ここで肝臓は、失われたアルブミンを補おうと蛋白合成を全体に高めます。その過程でリポ蛋白(LDL)の合成も増え、加えてリポ蛋白リパーゼの活性低下により異化(分解)が落ちるため、血清コレステロールは上昇します。つまり「アルブミンが減る」と「コレステロールが増える」は同じ機序の裏表です。合併症としては、免疫グロブリンが尿へ失われることによる易感染性と、アンチトロンビンⅢの喪失による血栓症に注意します。
| ネフローゼ症候群 | 急性糸球体腎炎(腎炎症候群) | |
|---|---|---|
| 蛋白尿 | 高度(3.5g/日以上) | 軽度〜中等度 |
| 血尿 | 目立たないことが多い | 目立つ(肉眼的血尿・コーラ色尿) |
| 血清アルブミン | 低下(3.0g/dL以下) | 保たれることが多い |
| コレステロール | 上昇 | 通常は変化なし |
| 浮腫 | 高度(眼瞼・下腿、腹水) | あり(水・Na貯留による) |
| 血圧 | 正常〜低下することも | 上昇 |
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