学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §18 主要な疾患 腎・尿路疾患 / QJ30P040
理由で解く 柔道整復師
急性腎盂腎炎は「膀胱炎症状+悪寒戦慄を伴う高熱+患側のCVA叩打痛」が組になって現れます。黄疸は肝胆道系の徴候なので、みられないのは1です。
多くは大腸菌などの腸内細菌が尿道から膀胱へ入り、さらに尿管を逆行して腎盂・腎実質に達する上行性感染です。尿道が短い女性に多く、尿路結石や前立腺肥大などによる尿の停滞があると起こりやすくなります。膀胱にとどまる段階(急性膀胱炎)では頻尿・排尿痛・尿混濁が主で発熱は目立ちませんが、腎に及ぶと38度以上の高熱と患側の腰背部痛が加わり、肋骨脊柱角(CVA)を軽く叩くと響くような痛みが出ます。尿検査では膿尿と細菌尿を認めます。黄疸はビリルビン代謝の障害、すなわち溶血・肝細胞障害・胆道閉塞で生じるもので、腎盂腎炎の経過には現れません。施術所で高熱とCVA叩打痛を認めたら、その部位への施術は行わず、速やかに医療機関の受診を勧めてください。
| 急性膀胱炎 | 急性腎盂腎炎 | |
|---|---|---|
| 発熱 | 乏しい | 38度以上、悪寒戦慄を伴う |
| 排尿症状 | 頻尿・排尿痛・残尿感 | 同様の症状を伴うことが多い |
| 疼痛部位 | 下腹部・恥骨上 | 患側の腰背部(CVA叩打痛陽性) |
| 全身状態 | 保たれる | 倦怠感・悪心、重症化で敗血症 |
| 黄疸 | なし | なし(肝胆道疾患の徴候) |
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