学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ31P032
理由で解く 柔道整復師
肝細胞癌の多くは、慢性肝炎から肝硬変へと進む長い炎症の道すじの先に発生します。A型肝炎は慢性化しないため、その母地になりません。
肝細胞癌は、持続する炎症と細胞の再生が何度も繰り返される過程で遺伝子変異が蓄積して生じます。したがって「慢性化するかどうか」が発癌リスクの分かれ目です。かつては原因の大半をC型肝炎ウイルスが占めていましたが、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の普及でC型の比率は下がり、B型肝炎に加えて、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性肝障害を背景とする非B非C型の割合が増えています。A型肝炎ウイルスは糞口(経口)感染で急性肝炎を起こしますが、キャリア化・慢性化せずに治癒するため、慢性炎症の土台ができません。一方B型肝炎は、慢性化するうえにウイルスDNAが肝細胞のゲノムに組み込まれるため、肝硬変に至っていない段階でも発癌しうる点が特徴です。
| A型肝炎 | B型肝炎 | C型肝炎 | |
|---|---|---|---|
| ウイルス核酸 | RNA | DNA | RNA |
| 感染経路 | 糞口(経口・生水・生ガキ) | 血液・体液・母子感染 | 血液 |
| 慢性化 | しない | する(乳幼児期感染で高率) | 高率にする |
| 肝細胞癌 | 原因とならない | 原因となる(肝硬変を経ずに発癌も) | 原因となる |
| ワクチン | あり | あり | なし |
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