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理由で解く 柔道整復師

QJ31P012 衛生学・公衆衛生学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問12
問題
感染性廃棄物で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 地方自治体で処理する。
2 一般廃棄物として処理する。
3 マニフェスト伝票形式によって処理をする。
4 病院で血液に汚染されたガーゼが該当する。
解答
正解3(マニフェスト伝票形式によって処理をする。)、4(病院で血液に汚染されたガーゼが該当する。)
解説

感染性廃棄物は特別管理廃棄物として排出事業者の責任で処理し、委託する際はマニフェスト(産業廃棄物管理票)で最終処分まで追跡します。血液の付着したガーゼは典型的な該当物です。

感染性廃棄物とは、医療関係機関等から生じ、人が感染するおそれのある病原体が含まれ、もしくは付着している廃棄物、またはそのおそれのある廃棄物をいい、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)で特別管理廃棄物(特別管理産業廃棄物・特別管理一般廃棄物)に位置づけられています。処理責任は排出した医療機関自身にあり、自ら処理しない場合は都道府県知事の許可を受けた収集運搬業者・処分業者に委託し、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付して、収集運搬から中間処理・最終処分までの流れを書面で確認します。院内では、感染性の有無で分別したうえで、鋭利物には耐貫通性の、液状のものには密閉できる専用容器を用い、外側にバイオハザードマークを表示します(赤=血液などの液状・泥状のもの、橙=血液の付着したガーゼなど固形状のもの、黄=注射針やメス刃などの鋭利なもの)。加えて、感染性廃棄物を生じる施設は管理責任者を置き、処理計画(管理規程)を定めることになっています。

✓ 3. 正しい
マニフェスト伝票形式によって処理をする。
委託処理の際にマニフェストを交付し、各工程の終了後に返送される写しによって適正に処理されたことを確認します。不法投棄を防ぐために処理の流れを書面で担保する仕組みで、交付者は写しを5年間保存する義務を負います。
✓ 4. 正しい
病院で血液に汚染されたガーゼが該当する。
血液・体液が付着した「汚染物」として感染性廃棄物に当たる代表例です。固形状なので、橙色のバイオハザードマークを表示した容器に入れて保管・運搬します。
✗ 1. 誤り
地方自治体で処理する。
処理責任を負うのは排出事業者である医療機関です。自治体に引き渡すのではなく、許可を受けた業者に委託し、委託後も適正に処理されたことを確認する義務が排出者側に残ります。「出したら終わり」ではない点が、この制度の要です。
✗ 2. 誤り
一般廃棄物として処理する。
通常の一般廃棄物として排出することはできません。特別管理廃棄物として他の廃棄物と分別し、密閉できる専用容器に入れてバイオハザードマークを表示し、保管・運搬・処分の各段階で定められた基準に従う必要があります。
ポイント
  • 感染性廃棄物=廃棄物処理法上の特別管理廃棄物。通常の一般廃棄物としては出せない
  • 処理責任は排出事業者(医療機関)。委託先は都道府県知事の許可を受けた業者に限られる
  • 委託時はマニフェスト(産業廃棄物管理票)を交付し、返送された写しで最終処分までを確認。写しは5年間保存
  • バイオハザードマークの色分け:赤=液状・泥状(血液等)、橙=固形状(血液付着ガーゼ等)、黄=鋭利なもの(注射針、メス刃)
  • 施設は特別管理産業廃棄物管理責任者を置き、処理計画(管理規程)を定める
  • 感染性廃棄物を出す現場では、分別容器の設置場所と表示、保管期間の短縮、針刺し防止までを含めて運用を組み立てる
比較表
マークの色性状代表例容器の条件
液状・泥状血液、血清、血漿、体液、血液製剤廃液が漏れない密閉容器
固形状血液の付着したガーゼ、脱脂綿、手袋、病理廃棄物丈夫で内容物が飛散・流出しない容器
鋭利なもの注射針、メス刃、アンプル、試験管、破損したガラス器材耐貫通性のある堅牢な容器
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