学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ31A127
理由で解く 柔道整復師
ウイルス感染が主要な原因となるのは肝細胞癌。B型・C型肝炎ウイルスの持続感染が背景にある。
B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)に持続感染すると、肝細胞の破壊と再生が長期にわたって繰り返される。この過程で遺伝子変異が蓄積し、慢性肝炎から肝硬変を経て肝細胞癌が発生する(HBVでは肝硬変を経ずに発癌することもある)。ウイルスが関与する腫瘍はほかにも、ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、EBウイルスとバーキットリンパ腫・上咽頭癌、HTLV-1と成人T細胞白血病/リンパ腫、ヘリコバクター・ピロリ(細菌だが同様に感染性発癌因子)と胃癌・MALTリンパ腫が代表的である。いずれも「持続感染による慢性の炎症と、細胞の破壊・再生の繰り返しが遺伝子変異を蓄積させて発癌に至る」という同じ筋道でつながっているので、病原体と腫瘍の対応を覚えるときはこの流れごと押さえておくとよい。
| 病原体 | 関連する主な腫瘍 |
|---|---|
| B型・C型肝炎ウイルス | 肝細胞癌 |
| ヒトパピローマウイルス(HPV) | 子宮頸癌、中咽頭癌 |
| EBウイルス | バーキットリンパ腫、上咽頭癌 |
| HTLV-1 | 成人T細胞白血病/リンパ腫 |
| ヒトヘルペスウイルス8(HHV-8) | カポジ肉腫 |
| ヘリコバクター・ピロリ(細菌) | 胃癌、胃MALTリンパ腫 |
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