学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ31A125
理由で解く 柔道整復師
「誤っている組合せ」を選ぶ問題。口内乾燥症(口腔乾燥)は涙腺・唾液腺が標的となるシェーグレン症候群の特徴であり、甲状腺が標的の橋本病の特徴ではないため、1が答えとなる。
自己免疫疾患は「どの臓器の、どの成分が攻撃されているか」を決めれば、症状も自己抗体も一本の線でつながる。橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺濾胞にリンパ球が浸潤して濾胞が壊れる疾患で、抗サイログロブリン抗体・抗TPO(甲状腺ペルオキシダーゼ)抗体が陽性となり、易疲労・寒がり・徐脈・体重増加・便秘といった甲状腺機能低下症状と、無痛性でびまん性の甲状腺腫を示す。一方、口腔乾燥と乾燥性角結膜炎(ドライアイ)をきたすのは外分泌腺が標的のシェーグレン症候群で、抗SS-A/抗SS-B抗体が陽性となる。橋本病にシェーグレン症候群が合併することはあるが、それはあくまで合併であって橋本病そのものの特徴ではない。組合せ問題では、まず標的臓器を思い浮かべ、そこから出るはずの症状かどうかを照合する手順を徹底したい。
| 疾患 | 標的 | 代表的な特徴 | 代表的な自己抗体 |
|---|---|---|---|
| 橋本病(慢性甲状腺炎) | 甲状腺濾胞 | 甲状腺機能低下(寒がり・徐脈・体重増加)、びまん性甲状腺腫 | 抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体 |
| シェーグレン症候群 | 涙腺・唾液腺(外分泌腺) | 口内乾燥症、乾燥性角結膜炎(ドライアイ) | 抗SS-A抗体、抗SS-B抗体 |
| 関節リウマチ | 関節滑膜 | 滑膜炎→パンヌス形成、朝のこわばり、対称性多関節炎 | リウマトイド因子、抗CCP抗体 |
| 多発性筋炎・皮膚筋炎 | 骨格筋(皮膚筋炎は皮膚も) | 近位筋の脱力、CK上昇、ヘリオトロープ疹・ゴットロン徴候 | 抗Jo-1抗体(抗ARS抗体) |
| 全身性エリテマトーデス | 細胞核成分(全身の血管・腎) | 蝶形紅斑、光線過敏、ループス腎炎 | 抗核抗体、抗ds-DNA抗体、抗Sm抗体 |
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