学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ31A124
理由で解く 柔道整復師
他のリンパ球の分化・活性化を指揮するのはヘルパーT細胞(CD4陽性T細胞)。サイトカインを介して免疫応答全体の司令塔として働く。
樹状細胞などの抗原提示細胞がMHCクラスⅡに抗原ペプチドを載せて提示すると、ヘルパーT細胞がこれを認識して活性化する。活性化したヘルパーT細胞はサイトカインを分泌し、B細胞を形質細胞へ分化させて抗体産生とクラススイッチを促し、細胞傷害性T細胞の増殖・成熟を助け、マクロファージを活性化する。分化の方向によりTh1(細胞性免疫寄り)、Th2(液性免疫・アレルギー寄り)、Th17、制御性T細胞などに分かれ、免疫応答の「質」を決める役割も担う。HIVがこの細胞を破壊すると細胞性免疫も液性免疫も同時に破綻し、日和見感染や悪性腫瘍が出現することからも、司令塔としての位置づけが実感できる。「指揮する細胞(ヘルパーT)」と「実行する細胞(細胞傷害性T、NK、形質細胞)」を分けて整理するとよい。
| 細胞 | 主なマーカー | 主な役割 | 免疫の区分 |
|---|---|---|---|
| ヘルパーT細胞 | CD4 | サイトカインで他のリンパ球の分化・活性化を誘導 | 獲得免疫(司令塔) |
| 細胞傷害性T細胞 | CD8 | 感染細胞・腫瘍細胞を直接傷害 | 獲得免疫(実行役) |
| NK細胞 | CD16・CD56 | 抗原提示なしに異常細胞を傷害 | 自然免疫 |
| NKT細胞 | TCR+NK受容体 | 糖脂質抗原に応答し早期にサイトカイン産生 | 自然免疫と獲得免疫の橋渡し |
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