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理由で解く 柔道整復師

QJ31A117 病理学概論

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問117
問題
病名に経過が含まれているのはどれか。
選択肢
1 橋本病
2 気管支肺炎
3 急性虫垂炎
4 ウイルス性肝炎
解答
正解3(急性虫垂炎)
解説

病名の付け方には、原因・部位・形態・経過・人名などいくつかの型がある。「急性」「慢性」は経過(時間の情報)を示す語である。

病名は情報を圧縮したラベルなので、どの型で名付けられているかを意識すると整理しやすい。原因を冠したもの(ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害)、病変の部位や広がりを示すもの(気管支肺炎、大葉性肺炎)、形態や組織反応を示すもの(潰瘍性大腸炎、化膿性髄膜炎)、経過を示すもの(急性・亜急性・慢性・劇症・再発性)、報告者の名を冠したもの(橋本病、バセドウ病)などが代表的である。このうち経過を表す語は、発症の速さと持続期間という時間軸の情報を含んでいる。学習の際は病名を分解し、「これは何の情報が入っているか」を言葉にする習慣をつけると、この種の設問で迷わなくなる。

✓ 3. 正しい
急性虫垂炎
「急性」が、急速に発症して比較的短期間で経過することを示している。「急性」「慢性」は経過を表す最も代表的な語で、病名の中に時間の情報が組み込まれている。
✗ 1. 誤り
橋本病
報告者の名を冠した人名病名(別名は慢性甲状腺炎)。病名そのものには経過の情報は含まれていない。
✗ 2. 誤り
気管支肺炎
炎症が細気管支を中心に小葉単位で散在するという、病変の部位・広がりを示す名称。経過は示していない。
✗ 4. 誤り
ウイルス性肝炎
原因(病因)を冠した名称。急性か慢性かを表すには「急性ウイルス性肝炎」のように経過の語を別に加える必要がある。
ポイント
  • 経過を表す語=急性・亜急性・慢性・劇症・再発性。時間軸の情報を含む。
  • 原因で名付けた例=ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、細菌性肺炎。
  • 部位・広がりで名付けた例=気管支肺炎、大葉性肺炎。
  • 人名で名付けた例=橋本病、バセドウ病、クッシング症候群。
  • 病名を分解して「原因・部位・形態・経過・人名」のどれかを言葉にすると迷いにくい。
比較表
名付けの型何を示すか
経過発症の速さ・持続期間急性虫垂炎、慢性胃炎、劇症肝炎
原因(病因)何が起こしたかウイルス性肝炎、アルコール性肝障害
部位・広がりどこに、どの範囲で気管支肺炎、大葉性肺炎
形態・組織反応どんな変化か潰瘍性大腸炎、化膿性髄膜炎
人名報告者・発見者橋本病、バセドウ病
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