学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §2 疾病の一般 / QJ30A116
理由で解く 柔道整復師
疾病は「潜伏期 → 前駆期 → 最盛期(極期)→ 回復期 → 転帰」と進む。このうち病因はすでに働いているのに自覚症状がまだ出ていない時期が潜伏期で、正解は4。
病原体が体内に入っても、増殖して組織を傷害する量に達するまでは症状として表に出ない。この「病因は作用中、症状はゼロ」という時間帯が潜伏期(感染症では incubation period)である。潜伏期の長さは病因ごとにほぼ決まっており、インフルエンザの1〜数日からHIVの年単位まで幅がある。感染症では潜伏期の後半からすでに排菌・排ウイルスが起こることがあり、本人に自覚がないまま感染源になり得る点が公衆衛生上の要点である。潜伏期の次には、だるさや微熱といった疾患に特徴的でない症状が出る前駆期が続き、その後に典型的な症状がそろう最盛期に至る。したがって「無症状」と言い切れるのは潜伏期だけと整理して覚えるとよい。
| 時期 | 自覚症状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 潜伏期 | なし | 病因はすでに作用中。感染症では排菌していることもある |
| 前駆期 | 軽い・非特異的 | 倦怠感、微熱、食欲低下など |
| 最盛期(極期) | 最も強い | その疾患に特徴的な症状がそろう |
| 回復期 | 軽減していく | 転帰(治癒・後遺症・死亡)へ向かう |
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