学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §1 病理学の意義 / QJ31A116
理由で解く 柔道整復師
組織の染色法は、色素と組織成分の「化学反応」で染めるものと、「抗体」を使って染めるものに大きく分かれる。抗原抗体反応を利用するのは免疫組織化学である。
特殊染色の多くは、酸化還元反応や色素の結合性を利用して、糖・鉄・脂肪といった物質の「グループ」をまとめて染め分ける。これに対して免疫組織化学(免疫染色)は、目的の抗原にだけ結合する抗体をあらかじめ用意し、その抗体に酵素や蛍光色素を標識して抗原のある場所を可視化する。抗体は決まった抗原としか結合しないため、多数のタンパク質の中から狙った一つだけを選んで検出できる。この特異性の高さがあるからこそ、腫瘍がどの組織由来かの判定や、ホルモン受容体・特定分子の発現評価といった診断・治療方針の決定に用いられる。染色名を暗記するときは「抗体を使うか、化学反応か」で仕分けておくと、初見の染色名でも判断しやすい。
| 染色法 | 原理 | 主な標的 | 抗体を使うか |
|---|---|---|---|
| 免疫組織化学 | 抗原抗体反応+酵素・蛍光標識 | 特定のタンパク質・抗原 | 使う |
| PAS染色 | 過ヨウ素酸酸化+シッフ反応 | グリコーゲン・粘液・基底膜・真菌 | 使わない |
| ベルリン青染色 | 三価鉄との化学反応 | ヘモジデリン(鉄) | 使わない |
| グラム染色 | 細胞壁構造による脱色差 | 細菌(陽性/陰性の分類) | 使わない |
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