学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §13 筋肉の機能 / QJ31A105
理由で解く 柔道整復師
加齢に伴って確実に起こる変化は、骨格筋量の減少(サルコペニア)です。大腿直筋を含む大腿四頭筋は特に減りやすいため、正解は2です。
加齢では、速筋線維(タイプII)の萎縮と運動単位そのものの減少が進み、筋の横断面積が小さくなります。とりわけ大腿四頭筋のような下肢の抗重力筋で目立ち、椅子からの立ち上がりにくさ、歩行速度の低下、転倒リスクの上昇として現れます。この変化は避けられないものではなく、レジスタンストレーニングと十分なタンパク質摂取によって維持・改善が期待できるため、高齢者の指導では下肢筋力の評価と運動の継続を具体的に組み立てることが大切です。他の3つは方向が逆であったり、変化が乏しかったりします。呼吸では肺の弾性収縮力が落ち胸郭が硬くなるため、残気量や機能的残気量はむしろ増加します。内分泌では、DHEAや成長ホルモンが低下する一方で、視床下部-下垂体-副腎系によるコルチゾール分泌は比較的よく保たれます。脳では加齢に伴う容積減少は前頭前野などで目立ち、一次視覚野は相対的に保たれやすい部位とされています。
| 項目 | 加齢に伴う方向 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 残気量・機能的残気量 | 増加 | 肺の弾性収縮力低下、胸郭の硬化 |
| 肺活量・1秒量 | 低下 | 同上+呼吸筋力の低下 |
| 骨格筋量(特に下肢) | 減少 | タイプII線維の萎縮、運動単位の減少 |
| 血中コルチゾール | 比較的保たれる | 視床下部-下垂体-副腎系は加齢の影響を受けにくい |
| 血中DHEA・成長ホルモン | 低下 | 副腎アンドロゲン・GH分泌の加齢性減少 |
| 脳容積(前頭前野・海馬) | 減少が目立つ | 加齢変化の受けやすい部位 |
| 脳容積(一次視覚野) | 比較的保たれる | 部位差があり萎縮が軽度 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。