学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §10 感覚器系 / QJ31A078
理由で解く 柔道整復師
眼球を動かす外眼筋6つはいずれも強膜に付着するが、上眼瞼挙筋は上眼瞼の瞼板に停止するため眼球には付着しない。
眼窩の中で眼球を動かすのは、上直筋・下直筋・内側直筋・外側直筋の4直筋と、上斜筋・下斜筋の2斜筋である。4直筋は視神経管の周囲を囲む総腱輪から、上斜筋も総腱輪(厳密にはその内上方の蝶形骨体)から起こり、下斜筋だけは眼窩の下内側壁から起こって、いずれも眼球の強膜に付く。これに対し上眼瞼挙筋は総腱輪からではなく、その上方にある蝶形骨小翼の下面から起こり、上直筋の上を前方へ進んでそのまま上眼瞼の中へ入り、瞼板と皮膚に停止する。起始も停止も外眼筋とは別系統であり、働きはまぶたを持ち上げること、つまり眼球運動には関わらない。動眼神経麻痺で眼瞼下垂が現れるのはこの筋が動眼神経支配だからであり、深部にある平滑筋部(上瞼板筋・ミュラー筋)は交感神経支配のため、ホルネル症候群では軽度の眼瞼下垂となる。
| 筋 | 起始 | 停止 | 神経 | 主な作用 |
|---|---|---|---|---|
| 上直筋 | 総腱輪 | 眼球上面の強膜 | 動眼神経 | 上転 |
| 下直筋 | 総腱輪 | 眼球下面の強膜 | 動眼神経 | 下転 |
| 内側直筋 | 総腱輪 | 眼球内側の強膜 | 動眼神経 | 内転 |
| 外側直筋 | 総腱輪 | 眼球外側の強膜 | 外転神経 | 外転 |
| 上斜筋 | 総腱輪(厳密には内上方の蝶形骨体) | 眼球後上外側の強膜(滑車を経由) | 滑車神経 | 下外方(下転・内方回旋・外転)※検査肢位は内下方 |
| 下斜筋 | 眼窩下内側壁 | 眼球後下外側の強膜 | 動眼神経 | 上外方(上転・外方回旋・外転)※検査肢位は内上方 |
| 上眼瞼挙筋 | 蝶形骨小翼の下面(総腱輪ではない) | 上眼瞼の瞼板・皮膚 | 動眼神経 | 開瞼(眼球には付着しない) |
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