学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ31A058

理由で解く 柔道整復師

QJ31A058 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問58
問題
房室結節があるのはどれか。
選択肢
1 左心房
2 右心房
3 左心室
4 右心室
解答
正解2(右心房)
解説

正解は2。房室結節(田原結節)は右心房の心房中隔下部、コッホ三角と呼ばれる領域の中にあります。

刺激伝導系は洞房結節→心房筋→房室結節→ヒス束(房室束)→左脚・右脚→プルキンエ線維の順に興奮を伝えます。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近、房室結節は同じ右心房の心房中隔下部にあり、結節はいずれも右心房にあると覚えられます。心房と心室は線維輪によって電気的に絶縁されているため、房室結節からヒス束へ抜ける経路が両者を結ぶ唯一の連絡路です。房室結節は伝導速度がわざと遅く、心房の収縮が終わって血液が心室に入り切ってから心室が収縮するよう時間差(房室伝導遅延)をつくります。房室結節の位置の目印であるコッホ三角は、冠状静脈洞開口部・三尖弁中隔尖の付着線・トダロ腱で囲まれる領域です。

✓ 2. 正しい
右心房
心房中隔の下部、コッホ三角の中に房室結節があります。洞房結節も同じ右心房にあり、結節は2つとも右心房と押さえます。
✗ 1. 誤り
左心房
肺静脈が開口する部屋で、刺激伝導系の結節はありません。
✗ 3. 誤り
左心室
心室中隔の左側面を左脚が下り、プルキンエ線維が壁の内膜下に広がりますが、結節そのものはありません。
✗ 4. 誤り
右心室
ヒス束から分かれた右脚が中隔を下り、中隔縁柱(調節帯)を通って前乳頭筋へ達しますが、こちらも結節はありません。
ポイント
  • 伝導順序:洞房結節→心房筋→房室結節→ヒス束→左脚・右脚→プルキンエ線維。
  • 洞房結節(右心房・上大静脈開口部付近)も房室結節(右心房・心房中隔下部)も右心房にある。
  • 心房と心室は線維輪で絶縁され、房室結節〜ヒス束が唯一の電気的連絡路。
  • 房室結節の伝導は遅く、心房収縮と心室収縮の時間差をつくる。
  • コッホ三角=冠状静脈洞開口部・三尖弁中隔尖付着線・トダロ腱で囲まれる、房室結節の目印。
比較表
刺激伝導系の部位局在
洞房結節右心房、上大静脈開口部付近
房室結節(田原結節)右心房、心房中隔下部(コッホ三角内)
ヒス束(房室束)心室中隔の膜性部
右脚・左脚心室中隔の左右両側
プルキンエ線維心室壁の内膜下
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