学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ31A053

理由で解く 柔道整復師

QJ31A053 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問53
問題
橈骨手根関節の構成に関与するのはどれか。
選択肢
1 月状骨
2 有頭骨
3 有鈎骨
4 豆状骨
解答
正解1(月状骨)
解説

正解は1。橈骨手根関節は、橈骨の手根関節面+関節円板と、近位手根骨列の舟状骨・月状骨・三角骨がつくる楕円関節です。

前腕側の関節窩は、橈骨の遠位関節面と、尺骨頭と三角骨の間に張る関節円板でできています。尺骨は関節円板に隔てられて手根骨と直接は関節しない、というのがこの関節の最大の特徴です。手根側の関節頭は近位手根骨列のうち舟状骨・月状骨・三角骨の3つで、同じ近位列でも豆状骨は三角骨の掌側に重なる位置にあり、この関節には加わりません。楕円関節なので屈曲・伸展と外転(橈屈)・内転(尺屈)の2軸性で、この2軸の組合せで手関節の分回しが起こります。

✓ 1. 正しい
月状骨
近位手根骨列の中央にあり、橈骨の遠位関節面と直接向き合って橈骨手根関節を構成します。舟状骨・三角骨とともに関節頭をつくります。
✗ 2. 誤り
有頭骨
遠位手根骨列の骨です。近位列との間の手根中央関節や、第3中手骨との手根中手関節をつくりますが、橈骨とは関節しません。
✗ 3. 誤り
有鈎骨
こちらも遠位手根骨列です。手根中央関節と第4・第5手根中手関節に関与し、橈骨手根関節には加わりません。
✗ 4. 誤り
豆状骨
近位列に数えられますが、三角骨の掌側に重なって豆状骨関節をつくるだけです。尺側手根屈筋腱の中にある種子骨で、橈骨側の関節面には届きません。
ポイント
  • 橈骨手根関節=(橈骨手根関節面+関節円板)対(舟状骨・月状骨・三角骨)の楕円関節。
  • 尺骨は関節円板に隔てられ、手根骨と直接関節しない。
  • 豆状骨は近位列だが三角骨の掌側にあり、橈骨手根関節には関与しない。
  • 有頭骨・有鈎骨などの遠位列は手根中央関節・手根中手関節をつくる。
  • 2軸性なので屈曲伸展+橈屈尺屈。分回しはできるが回旋(回内外)は前腕の橈尺関節が担う、と区別する。
比較表
手根骨属する列関与する主な関節
舟状骨・月状骨・三角骨近位列橈骨手根関節・手根中央関節
豆状骨近位列(三角骨の掌側)豆状骨関節(三角骨との間)のみ
大菱形骨・小菱形骨遠位列手根中央関節・第1〜3手根中手関節
有頭骨・有鈎骨遠位列手根中央関節・第3〜5手根中手関節
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