学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ31A052

理由で解く 柔道整復師

QJ31A052 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問52
問題
生後、大泉門が閉鎖する時期はどれか。
選択肢
1 3か月
2 6か月
3 1年
4 2 年
解答
正解4(2 年)
解説

正解は4。大泉門が閉じるのは生後1年半〜2年ごろで、選択肢のなかで該当するのは「2年」です。

新生児の頭蓋骨は縫合部がまだ結合組織のままで、その交点にできる膜性の広い部分を泉門といいます。大泉門(前泉門)は左右の前頭骨と頭頂骨に囲まれた菱形の泉門で、冠状縫合と矢状縫合の交点にあたり、最も大きく体表から触れます。この余裕があることで、産道通過時に頭蓋が変形でき、生後の急速な脳の発育にも対応できます。小泉門(後泉門)は矢状縫合とラムダ縫合の交点にある三角形の泉門で、生後2〜3か月と早く閉じます。閉鎖時期は乳児の発育を見る手がかりでもあるので、大きさとふくらみ具合(緊満・陥凹)を合わせて観察するようにします。

✓ 4. 正しい
2 年
大泉門は生後1年半〜2年ごろに閉鎖します。選択肢のなかではこれが最も適切です。
✗ 1. 誤り
3か月
この時期に閉じるのは小泉門(後泉門)です。大泉門はまだ最大級の大きさで明瞭に触れます。
✗ 2. 誤り
6か月
生後6か月では大泉門はまだ十分開いています。1歳半ごろまでは触知できるのが普通です。
✗ 3. 誤り
1年
1歳では縮小しますが、まだ触れることが多い時期です。閉鎖の完了は1年半〜2年です。
ポイント
  • 大泉門(前泉門)=冠状縫合と矢状縫合の交点、菱形、最大。閉鎖は生後1年半〜2年。
  • 小泉門(後泉門)=矢状縫合とラムダ縫合の交点、三角形。閉鎖は生後2〜3か月。
  • 「大きいほうが遅く閉じる」と対で覚えると取り違えない。
  • 泉門があることで産道通過時の頭蓋変形と脳の急速な発育に対応できる。
  • 乳児では閉鎖時期に加え、泉門の緊満(膨隆)や陥凹も観察項目として押さえる。
比較表
項目大泉門(前泉門)小泉門(後泉門)
位置冠状縫合と矢状縫合の交点矢状縫合とラムダ縫合の交点
囲む骨左右の前頭骨・頭頂骨左右の頭頂骨・後頭骨
菱形三角形
大きさ最大小さい
閉鎖時期生後1年半〜2年生後2〜3か月
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