学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §17 肩関節烏口下脱臼の診察および整復 / QJ31A017
理由で解く 柔道整復師
反復性肩関節脱臼の要因となる関節窩の骨損傷は前下縁(Bankart病変)であり、前上縁の骨折は要因に挙がらない。
反復性肩関節脱臼は、初回脱臼で生じた前下方の支持機構の破綻が修復されないまま、軽い外力で脱臼を繰り返す病態である。要因として、初回脱臼年齢が若いこと(10〜20歳代は再発率が高い)、初回の固定が不十分・短期間であること、上腕骨頭後外側の陥凹(Hill-Sachs損傷)、関節窩前下縁の関節唇剥離や骨折(Bankart損傷・骨性Bankart)が挙げられる。これらはすべて「前下方の支えが失われる」という一点でつながっており、部位を取り違えると別の病態になってしまう。初回脱臼時には年齢に応じた適切な期間の固定を行い、その後は肩甲帯・回旋筋腱板の筋力強化を続けることが再発予防につながる。
| 病変 | 部位 | 内容 | 反復性脱臼との関係 |
|---|---|---|---|
| Bankart損傷 | 関節窩の前下縁 | 関節唇剥離、骨性なら同部の骨折 | 要因となる |
| Hill-Sachs損傷 | 上腕骨頭の後外側 | 陥凹(骨欠損) | 要因となる |
| 関節窩前上縁の骨折 | 関節窩の前上縁 | 前方脱臼の典型的損傷部位ではない | 要因に挙がらない |
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