学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §17 肩関節烏口下脱臼の診察および整復 / QJ31A016

理由で解く 柔道整復師

QJ31A016 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問16
問題
肩関節烏口下脱臼整復後の確認で誤っているのはどれか。
選択肢
1 受傷機序を再現する。
2 骨頭の位置を触知する。
3 健側との外観を比較する。
4 関節の自動介助運動を行う。
解答
正解1(受傷機序を再現する。)
解説

整復後に受傷機序を再現する操作は、再脱臼を招くため行わない。確認は外観・触診・機能の三方向で行う。

肩関節烏口下脱臼の整復後は、骨頭が関節窩へ戻ったことを複数の視点から確認する。外観では三角筋部の膨隆が回復して肩峰下の陥凹が消え、健側と左右対称になること、触診では骨頭を関節窩の位置に触れること、機能では弾発性固定が消えて自動介助運動が可能になることを確かめる。あわせて腋窩神経領域の感覚と三角筋の収縮、橈骨動脈の拍動といった神経・血管の評価も行う。受傷機序である外転・外旋・伸展の強制は再脱臼肢位そのものなので再現せず、確認は再脱臼を起こさない範囲の運動にとどめ、その後は肩関節軽度屈曲・内転・内旋位で固定する。

✓ 1. これが答え(行うべきでない)
受傷機序を再現する。
外転・外旋・伸展の強制は再脱臼を誘発する肢位。整復の成否は外観・触診・自動介助運動と神経血管所見で判断し、再現操作は行わずに固定へ移る。
✗ 2. 行うべき確認(答えではない)
骨頭の位置を触知する。
肩峰下の陥凹が消え、骨頭を関節窩の位置に触れることを確認する基本的な手順。
✗ 3. 行うべき確認(答えではない)
健側との外観を比較する。
三角筋部の膨隆が回復し左右対称となったかを健側と見比べて判断する。
✗ 4. 行うべき確認(答えではない)
関節の自動介助運動を行う。
弾発性固定が消失し、抵抗なく動かせることを確認できる。ただし外転・外旋を強制しない範囲で行う。
ポイント
  • 整復後の確認は外観(健側との比較)・触診(骨頭の位置)・機能(自動介助運動)の三方向。
  • 腋窩神経領域の感覚・三角筋の収縮、橈骨動脈拍動など神経血管の評価も行う。
  • 受傷機序(外転・外旋・伸展の強制)の再現は再脱臼肢位のため行わない。
  • 整復後は肩関節軽度屈曲・内転・内旋位で固定する。
  • 整復に難渋する場合や骨折の合併が疑われる場合は、無理をせず医師の診察につなぐ。
比較表
区分内容意味
行う確認骨頭の触知肩峰下の陥凹が消えたか
行う確認健側との外観比較三角筋部の膨隆が回復したか
行う確認自動介助運動弾発性固定が消失したか
行わない操作受傷機序の再現外転・外旋・伸展の強制=再脱臼肢位
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。