学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ30P088
理由で解く 柔道整復師
第5中足骨基部裂離骨折は、短腓骨筋腱に引き抜かれて起こる裂離骨折です。基部は血流の豊富な海綿骨なので骨癒合は良好で、誤っているのは1です。
足部が急激に内返し(内転・回外)を強制されると、第5中足骨粗面に停止する短腓骨筋腱が張り、その付着部ごと骨片を引きはがします。下駄の鼻緒に足をとられてひねる受傷が典型であることから「下駄骨折」と呼ばれます。基部は海綿骨に富み血行が良いため、多くは3〜4週の固定で問題なく癒合します。ここで必ずセットで覚えたいのが、同じ第5中足骨でも近位骨幹部に生じるJones(ジョーンズ)骨折です。こちらは血行の乏しい移行部に起こるため遷延癒合・偽関節をきたしやすく、予後がまったく異なります。「第5中足骨=癒合しにくい」と丸暗記すると本問で失点するので、部位が違えば血行が違い、血行が違えば予後が違うという筋道で整理してください。
| 項目 | 第5中足骨基部裂離骨折(下駄骨折) | Jones骨折 |
|---|---|---|
| 部位 | 基部・粗面(短腓骨筋腱付着部) | 近位骨幹部(第4-5中足骨間靱帯付着部より遠位) |
| 発生機転 | 内返し強制による短腓骨筋腱の牽引(裂離) | 足部外側への繰り返す荷重ストレス(疲労骨折の性格) |
| 血行 | 海綿骨に富み良好 | 血行の乏しい移行部 |
| 骨癒合 | 良好 | 遷延癒合・偽関節・再骨折が多い |
| 対応 | 保存療法(3〜4週の固定)が中心 | 手術(髄内スクリュー固定など)が選択されやすい |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。