学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ30P077
理由で解く 柔道整復師
肋骨の疲労骨折は「どの動作を繰り返すか」で生じる部位が決まります。上肢の振りと肩甲帯の反復動作が中心の長距離走では第1肋骨に生じるため、2が正しい組合せです。
肋骨疲労骨折は大きく二つの型に分けて考えると整理できます。一つは上肢・肩甲帯型で、第1肋骨は前斜角筋・中斜角筋が上方へ、鎖骨下筋と外肋間筋が下方へ引き合う位置にあり、しかも鎖骨下動脈溝の部分が薄くなっています。上肢を繰り返し振る動作や肩甲帯を強く固定する動作ではこの部位に応力が集中し、長距離走・投球・重量挙げなどで第1肋骨の疲労骨折が報告されます。もう一つは体幹回旋型で、前鋸筋や外腹斜筋が働く中位肋骨(おおむね第4〜9肋骨、なかでも第4〜6肋骨の後外側)に生じ、ゴルフやボート漕ぎが代表です。本問で成立するのは「長距離走―第1・2肋骨」であり、残る三つはいずれも動作の型と部位の対応が噛み合いません。
| 動作の型 | 主に働く筋 | 好発部位 | 競技の例 |
|---|---|---|---|
| 上肢の振り・肩甲帯の固定 | 斜角筋群、鎖骨下筋、肋間筋 | 第1肋骨 | 長距離走、投球、重量挙げ |
| 体幹の回旋 | 前鋸筋、外腹斜筋 | 中位肋骨(おおむね第4〜9、後外側が中心) | ゴルフ、ボート漕ぎ、テニス |
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