学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ30P076
理由で解く 柔道整復師
陥凹(陥没)骨折は頭蓋円蓋部(頭蓋冠)に生じる骨折型で、頭蓋底骨折の特徴として挙げるものではありません。したがって2が誤りで、これが答えになります。
頭蓋底骨折は、頭部への打撃が円蓋部から底部へ伝わる介達的な機序で生じることが多く、局所が直接凹む陥凹骨折とは成り立ちが異なります。小児は骨が薄く弾性に富むため円蓋部にピンポン球をへこませたような陥凹骨折を生じますが、これは頭蓋底の話ではありません。頭蓋底骨折の徴候は骨折した部位で分かれ、前頭蓋窩では眼窩周囲の皮下出血(ブラックアイ、いわゆるパンダの目)と髄液鼻漏、中頭蓋窩・後頭蓋窩では乳様突起部の皮下出血であるバトル徴候と髄液耳漏がみられます。いずれも受傷直後には現れず、数時間から1〜2日かけて出てくるため、その場で否定はできません。頭部外傷では意識レベル、瞳孔、鼻・耳からの流出液を確認し、速やかに医師へ引き継ぎます。
| 骨折部位 | 皮下出血の部位 | 髄液漏 |
|---|---|---|
| 前頭蓋窩 | 眼窩周囲(ブラックアイ) | 髄液鼻漏 |
| 中頭蓋窩・後頭蓋窩 | 乳様突起部(バトル徴候) | 髄液耳漏 |
| 円蓋部(参考) | 受傷局所 | 通常なし(陥凹骨折・線状骨折) |
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