学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §21 部位別各論 骨盤・股関節 / QJ30P066
理由で解く 柔道整復師
特発性大腿骨頭壊死は、ステロイド薬の大量全身投与とアルコール多飲が二大の背景因子です。正解は4です。
大腿骨頭は関節包内にあり、内側大腿回旋動脈から分かれる支帯動脈などの限られた血行に依存しているため、血流障害に弱い部位です。特発性大腿骨頭壊死は明らかな外傷なしに骨頭の荷重部が壊死する疾患で、30〜50歳代に多く発生します。膠原病などに対するステロイド薬の大量全身投与歴と、習慣性の大量飲酒が代表的な背景です。特徴的なのは、壊死が起きた時点では無症状で、壊死部が力学的に潰れる(圧潰する)ときに突然の股関節痛として発症する点です。早期診断にはMRIが最も有用で、壊死域を取り囲むバンド状の低信号(T1強調像)が典型像となります。
| 特発性大腿骨頭壊死 | ペルテス病 | 大腿骨頸部内側骨折後の壊死 | |
|---|---|---|---|
| 好発年齢 | 30〜50歳代 | 4〜8歳(男児に多い) | 高齢者 |
| 背景 | ステロイド大量投与、アルコール多飲 | 成長期の骨端核の血行障害 | 骨折による支帯動脈の断裂 |
| 発症のしかた | 圧潰時に突然の股関節痛 | 跛行、股関節痛・膝の痛み | 骨接合後の遅発性 |
| 診断 | MRIが最も有用 | X線・MRI | X線・MRIで経過観察 |
| 治療 | 免荷、骨切り術、人工股関節全置換術 | 免荷装具、コンテインメント治療 | 骨接合または人工骨頭置換術 |
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