学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §21 部位別各論 骨盤・股関節 / QJ31P066
理由で解く 柔道整復師
大腿骨頭すべり症は思春期の肥満傾向のある男児に多い。正しいのは2。
成長期の大腿骨近位骨端線には、骨頭を支える面が水平から斜めに傾いていくうえ、身長が急に伸びて骨端線の構造が一時的にもろくなる時期がある。ここに体重による剪断力が繰り返し加われば、骨頭が骨端線を境に後方・内方へずれていく。これが大腿骨頭すべり症で、好発は10〜16歳の思春期、男児が女児のおよそ2〜3倍と多い。体格では、下垂体性肥満・性腺発育不全を伴うフレーリッヒ型(肥満型)と、急激に身長が伸びた痩身型の二つの型が知られ、なかでも肥満型がよく問われる。臨床上とくに大切なのは、股関節痛だけでなく大腿部痛や膝痛を主訴に受診することがある点で、閉鎖神経を介した関連痛のため「膝が痛い」と言われても股関節を必ず診る。診察では股関節を屈曲させると患肢が自動的に外旋・外転してしまうドレーマン徴候が特徴で、跛行やトレンデレンブルグ歩行、股関節の内旋制限を伴う。すべりが進むと大腿骨頭壊死や軟骨融解を招くため、疑った時点で荷重を避けて速やかに医科へつなぐことが求められる。
| 疾患 | 好発年齢 | 性差 | 特徴的な所見 |
|---|---|---|---|
| 大腿骨頭すべり症 | 10〜16歳(思春期) | 男児に多い | ドレーマン徴候、内旋制限、肥満型に多い |
| ペルテス病 | 4〜8歳 | 男児に多い | 大腿骨頭の阻血性壊死、外転・内旋制限、膝痛で受診も |
| 先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全) | 乳児期 | 女児に多い | アリス(ガレアジ)徴候、開排制限、大腿皮膚溝の左右差、クリックサイン |
| 単純性股関節炎 | 3〜10歳 | 男児にやや多い | 先行する感冒後の一過性股関節痛、数日〜2週で軽快 |
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