学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §22 部位別各論 大腿・膝関節 / QJ25P060
理由で解く 柔道整復師
変形性膝関節症は関節軟骨のすり減りを主体とする非炎症性の変性疾患です。関節液は増えても淡黄色で透明さと粘稠度が保たれ、混濁するのは化膿性関節炎や関節リウマチ、結晶性関節炎など炎症細胞が多量に集まる病態です。
軟骨が摩耗すると軟骨片が滑膜を刺激し、二次性の滑膜炎から関節液が増えて膝が腫れます。ただしこの滑膜炎は反応性で細胞成分が乏しいため、液は淡黄色透明で、ヒアルロン酸による粘り気も比較的保たれます。一方、細菌感染では好中球が大量に動員されて液は膿性に濁り、粘稠度は著しく低下します。症状としては、動き始めに痛み、しばらく歩くと軽くなり、また休んで動き出すと痛む「運動開始時痛」が特徴的で、痛みによる活動量低下から大腿四頭筋(特に内側広筋)が萎縮し、支持性の低下がさらに軟骨への負担を増すという悪循環に陥ります。したがって施術では、大腿四頭筋の強化と可動域の維持、体重管理を軸に組み立てます。もし関節液が濁っている、熱感が強い、発熱を伴うといった所見があれば、変性疾患の枠を超えているため速やかに医師の診察につなぎます。
| 項目 | 正常 | 変形性膝関節症 | 関節リウマチ | 化膿性関節炎 |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | 淡黄色・透明 | 淡黄色・透明 | 黄色〜やや混濁 | 混濁・膿性 |
| 粘稠度 | 高い | ほぼ保たれる | 低下 | 著明に低下 |
| 細胞数 | ごく少ない | 軽度増加 | 増加 | 著明に増加(好中球優位) |
| 細菌 | なし | なし | なし | 検出される |
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