学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §9 疾患別各論 骨および軟部腫瘍 / QJ25P061
理由で解く 柔道整復師
骨腫瘍のエックス線所見は、腫瘍が骨をどう壊し、骨がどう反応するかがそのまま像になります。すりガラス状の透明像は線維性骨異形成の所見であり、骨巨細胞腫で典型的なのは骨梁の隔壁が残って多房状に見える石けん泡状の透亮像です。
線維性骨異形成では正常な骨髄が線維性組織と未熟な骨に置き換わるため、透亮でも硬化でもない中間の濃度=すりガラス状の陰影となり、大腿骨近位部が荷重に耐えられず内反変形すると羊飼いの杖変形を示します。骨巨細胞腫は膝周辺(大腿骨遠位・脛骨近位)の骨端部に生じ、骨皮質を薄く膨隆させながら内部に骨梁の隔壁を残すため、泡が集まったような多房性透亮像になります。ユーイング肉腫は骨幹部で腫瘍が骨膜を段階的に押し上げるため層状(玉ねぎの皮様)の骨膜反応を、多発性骨髄腫は形質細胞が破骨細胞を活性化して境界明瞭な打ち抜き像を作ります。どの像も「腫瘍の場所(骨端か骨幹か)」と「骨の壊れ方・反応の仕方」から導けるので、丸暗記に頼らずに整理できます。
| 特徴的な所見 | 代表疾患 | 好発部位 |
|---|---|---|
| すりガラス状透明像、羊飼いの杖変形 | 線維性骨異形成 | 大腿骨近位など |
| 玉ねぎの皮様(層状)骨膜反応 | ユーイング肉腫 | 長管骨の骨幹、骨盤 |
| 打ち抜き像 | 多発性骨髄腫 | 頭蓋骨、椎体、肋骨 |
| 石けん泡状(多房性)透亮像 | 骨巨細胞腫 | 大腿骨遠位・脛骨近位の骨端 |
| コッドマン三角、日光様骨膜反応 | 骨肉腫 | 膝周辺の骨幹端 |
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