学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ30P031
理由で解く 柔道整復師
チャドック反射は、陽性になると錐体路障害を示す病的反射です。バビンスキー反射と同じ意味をもつ仲間だと押さえます。
病的反射とは、健常な成人では出現せず、錐体路が障害されたときに現れる反射です。錐体路は脊髄前角細胞を抑制的にコントロールしていますが、これが断たれると抑制が外れ、足底刺激に対して母趾が背屈し、他趾が扇状に開く反応が出ます。バビンスキー反射が代表で、刺激する場所を変えただけの同じ意味の反射として、外果の下を後方から前方へこするチャドック反射、下腿前面を上から下へ圧迫するオッペンハイム反射、下腿三頭筋を握るゴードン反射などがあります。一方、腹壁反射や挙睾筋反射は健常でも認められる表在反射で、錐体路障害では減弱・消失するのが特徴です。足底反射も表在反射ですが、こちらは消えるのではなく反応の質が変わります。すなわち錐体路障害では、正常な足趾の底屈反応が失われ、代わりに母趾背屈(バビンスキー徴候)が出現します。「陽性で異常」なのか「消失で異常」なのか、そして「反応の向きが変わる」のはどれかを取り違えないことが、この問題の勘どころです。
| 反射 | 分類 | 異常となる所見 | 意味 |
|---|---|---|---|
| チャドック反射 | 病的反射 | 陽性(母趾背屈) | 錐体路障害 |
| バビンスキー反射 | 病的反射 | 陽性(母趾背屈) | 錐体路障害 |
| 腹壁反射 | 表在反射 | 減弱・消失 | 錐体路障害 |
| 挙睾筋反射 | 表在反射 | 減弱・消失 | 錐体路障害 |
| 足底反射 | 表在反射(反応の質が変わる) | 正常の足趾底屈が失われ、母趾背屈に変化 | 錐体路障害(=バビンスキー徴候) |
| アシュネル反射 | 自律神経反射 | ― | 迷走神経緊張の評価 |
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