学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §6 リハビリテーション医学と関連職種 / QJ30P017

理由で解く 柔道整復師

QJ30P017 リハビリテーション医学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問17
問題
職種と役割の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 理学療法士-運動療法
2 作業療法士・日常生活活動訓練
3 言語聴覚士-摂食機能療法
4 臨床心理士-社会復帰援助
解答
正解4(臨床心理士-社会復帰援助)
解説

社会復帰の援助——退院後の生活設計や社会資源・制度の調整——を中心に担うのは医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)であり、臨床心理士の中心業務ではありません。組合せとして適切でないのは4です。

リハビリテーションは多職種のチームで進めます。理学療法士(PT)は基本動作能力の回復を目的に運動療法・物理療法を行い、作業療法士(OT)は応用動作能力と社会適応能力の回復を目的に日常生活活動訓練や作業活動を行います。言語聴覚士(ST)は言語・聴覚・音声・嚥下の評価と訓練を担当し、摂食機能療法にも関わります。臨床心理士は心理検査、心理面接・カウンセリング、家族への心理的支援など、心の側面を専門とします。そして退院調整、制度や社会資源の紹介、就労・就学の相談といった社会復帰援助は医療ソーシャルワーカーの領域です。組合せ問題は「その職種の法律上の定義・中核業務は何か」に立ち戻ると迷いません。実際の現場では役割が重なる場面もありますが、試験では中核業務で判断します。

✓ 4. これが答え(組合せとして適切でない)
臨床心理士-社会復帰援助
臨床心理士の中核は心理アセスメント(心理検査)、心理面接・カウンセリング、家族や関係者への心理的支援です。社会復帰援助にあたる社会資源の調整・制度利用の手続き・退院後の生活調整は医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が担います。心理的支援が復帰を後押しすることはありますが、役割の組合せとしては対応していません。
✗ 1. 適切な組合せ(答えではない)
理学療法士-運動療法
理学療法士は、起き上がり・立ち上がり・歩行といった基本動作能力の回復を目的に、運動療法や物理療法(温熱・寒冷・電気刺激・牽引など)を行います。組合せとして正しい内容です。
✗ 2. 適切な組合せ(答えではない)
作業療法士・日常生活活動訓練
作業療法士は応用動作能力・社会適応能力の回復を目的とし、食事・更衣・整容・入浴などの日常生活活動訓練、自助具の選定、手工芸や作業活動を用いた治療を担当します。正しい組合せです。
✗ 3. 適切な組合せ(答えではない)
言語聴覚士-摂食機能療法
言語聴覚士は失語症・構音障害・音声障害・聴覚障害に加え、嚥下の評価と訓練を担います。摂食機能療法(間接訓練・直接訓練、食形態や姿勢の調整)はその代表的な業務です。正しい組合せです。
ポイント
  • PT=基本動作能力の回復(運動療法・物理療法)、OT=応用動作能力と社会適応能力の回復(ADL訓練・作業活動)。
  • ST=言語・聴覚・音声・嚥下。摂食機能療法もSTの守備範囲。
  • 臨床心理士=心理検査、カウンセリング、心理療法、家族支援。
  • 社会復帰援助・社会資源の調整=医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)
  • 義肢装具士=装具の製作・適合、管理栄養士=栄養管理、看護師=療養上の世話と病棟でのADL支援。チーム内の役割分担で覚える。
比較表
職種中核となる役割
理学療法士基本動作能力の回復(運動療法・物理療法)
作業療法士応用動作・社会適応能力の回復(日常生活活動訓練)
言語聴覚士言語・聴覚・音声・嚥下(摂食機能療法)
臨床心理士心理検査・カウンセリング・心理療法
医療ソーシャルワーカー社会復帰援助・退院調整・社会資源の活用
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