学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ30P015

理由で解く 柔道整復師

QJ30P015 リハビリテーション医学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問15
問題
機能的自立評価法(FIM)に含まれるが、バーセル指数には含まれない評価項目はどれか。
選択肢
1 理解
2 食事
3 更衣
4 整容
解答
正解1(理解)
解説

FIMは運動13項目に加えて認知5項目をもつのが最大の特徴で、「理解」はその認知項目の1つです。バーセル指数はADL動作10項目だけで構成され、認知やコミュニケーションを評価しません。

FIM(機能的自立評価法)は、運動項目13(セルフケア6・排泄2・移乗3・移動2)と認知項目5(理解、表出、社会的交流、問題解決、記憶)の計18項目を、それぞれ1〜7点の7段階で採点します(完全自立7点〜全介助1点、合計18〜126点)。「できるADL」ではなく実際に「しているADL」を、介助量という物差しで細かく測るのが持ち味です。一方バーセル指数(BI)は、食事・移乗・整容・トイレ動作・入浴・平地歩行・階段昇降・更衣・排便コントロール・排尿コントロールの10項目を0/5/10/15点で採点し満点100点。項目が少なく短時間で済む反面、動作の自立度だけを見るため、相手の話が分かるか、意思を伝えられるか、といった側面は測れません。この違いをそのまま問うたのが本問です。

✓ 1. 正しい
理解
FIMの認知項目(理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶)の1つで、聴覚的または視覚的な情報をどれだけ理解できるかを7段階で評価します。バーセル指数には認知項目が一切ないため、FIMにあってBIにない項目としてこれが該当します。
✗ 2. 当てはまらない
食事
両方に含まれます。FIMではセルフケアの1項目、BIでも10点満点の1項目として設定されています。
✗ 3. 当てはまらない
更衣
両方に含まれます。FIMでは「更衣・上半身」「更衣・下半身」の2項目に分けて評価し、BIでは更衣として1項目にまとめられています。
✗ 4. 当てはまらない
整容
両方に含まれます。洗顔・整髪・歯磨き・ひげ剃りなどをまとめた項目で、FIMではセルフケア、BIでは10項目のうちの1つです。
ポイント
  • FIM=18項目(運動13+認知5)×7段階、18〜126点。認知5項目は理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶。
  • バーセル指数=10項目、0/5/10/15点、満点100点。全項目がADL動作で、認知項目はない。
  • FIMは「しているADL」を介助量で採点するため、変化を細かく追え、回復期リハでの実績指数の算出にも使われる。
  • BIは簡便で短時間。大まかな自立度のスクリーニングに向く。
  • 選択肢に「理解」「表出」「記憶」など認知系の語が出たら、それはFIM側と即断してよい。
比較表
FIMバーセル指数
項目数18(運動13・認知5)10(すべてADL動作)
採点各1〜7点/18〜126点0・5・10・15点/100点満点
認知・コミュニケーションあり(理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶)なし
評価する対象しているADL(介助量)ADLの自立度
長所変化をとらえやすい/情報量が多い簡便・短時間
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