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理由で解く 柔道整復師

QJ30P008 衛生学・公衆衛生学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問8
問題
不活化ワクチンはどれか。
選択肢
1 インフルエンザワクチン
2 水痘ワクチン
3 風疹ワクチン
4 BCG ワクチン
解答
正解1(インフルエンザワクチン)
解説

生ワクチンは病原体を弱毒化して生かしたまま、不活化ワクチンは病原性を失わせた成分を使います。選択肢のなかで不活化はインフルエンザワクチンだけで、正答は1です。

生ワクチンは体内でわずかに増殖するため実際の感染に近い免疫(細胞性免疫を含む)が得られ、効果が長く続きますが、増殖するがゆえに妊婦や免疫不全者には原則として使えません。不活化ワクチンは増殖しないので安全性が高い反面、免疫が立ち上がりにくく、複数回の接種や追加接種が必要です。トキソイドは細菌が出す外毒素をホルマリンなどで無毒化したもので、ジフテリアと破傷風が代表です。分類は生ワクチンの側をまとめて覚えるのが早く、麻疹・風疹・水痘・ムンプス・BCG・ロタ・黄熱を押さえれば、残りは不活化かトキソイドと判断できます。

✓ 1. 正しい
インフルエンザワクチン
ウイルスを不活化し、免疫の標的となるHA(赤血球凝集素)を精製した不活化ワクチンです。流行株が毎年変わることと免疫が長続きしないことから、シーズンごとの接種が勧められます。
✗ 2. 誤り
水痘ワクチン
弱毒化した水痘・帯状疱疹ウイルスを用いる生ワクチンです。日本で開発された岡株が世界で使われています。
✗ 3. 誤り
風疹ワクチン
弱毒生ワクチンで、多くは麻疹との混合(MR)で接種されます。生ワクチンなので妊婦には接種できず、接種後は一定期間の避妊が必要です。
✗ 4. 誤り
BCG ワクチン
ウシ型結核菌を弱毒化した生菌ワクチンです。結核の重症型(粟粒結核・結核性髄膜炎)の予防を目的に乳児期に接種します。
ポイント
  • 生ワクチン:麻疹・風疹(MR)・水痘・ムンプス・BCG・ロタ・黄熱。免疫は強く長持ちするが、妊婦・免疫不全者には原則禁忌。
  • 不活化ワクチン:インフルエンザ・日本脳炎・ポリオ(IPV)・百日咳・B型肝炎・Hib・肺炎球菌・狂犬病など。複数回接種が必要。
  • トキソイド:ジフテリア・破傷風。外毒素を無毒化したもの。
  • 覚え方は「生ワクチンだけ列挙して、残りは不活化・トキソイド」。
  • インフルエンザワクチンはHAワクチン。流行株の変化と免疫の減衰から毎シーズン接種する。
比較表
中身免疫の強さ・持続注意点
生ワクチン弱毒化した生きた病原体強く、長い(接種回数が少ない)妊婦・免疫不全者に原則使えない
不活化ワクチン殺した病原体や成分弱く、減衰しやすい複数回・追加接種が必要
トキソイド無毒化した外毒素弱く、追加接種が必要感染そのものではなく毒素を防ぐ
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