学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ30A097
理由で解く 柔道整復師
呼吸の仕事は「膨らみにくい肺」と「空気が通りにくい気道」で増えます。したがって肺コンプライアンスの低下と気道抵抗の増加が組み合わさった 3 が答えです。
呼吸筋の仕事量は、肺と胸郭を広げるための弾性仕事と、気道を空気が流れるときの抵抗に打ち勝つ粘性(抵抗)仕事の和です。肺コンプライアンス(ΔV/ΔP)は肺の膨らみやすさを表し、肺線維症・肺うっ血・無気肺・サーファクタント不足などで低下すると、同じ量の空気を入れるのに大きな圧が必要になり弾性仕事が増えます。気道抵抗は気管支喘息や気道分泌物、気道の狭窄で増加し、同じ流量を得るのにより大きな圧較差が要るため粘性仕事が増えます。この 2 つがそろって増える組合せは 3 だけです。なお肺気腫では逆にコンプライアンスは増加しますが、呼気時に末梢気道が虚脱して抵抗が著しく上がり、呼気の仕事が増えるという別の形をとります。
| 要素 | 変化 | 呼吸仕事量 | 仕事量が小さくなる呼吸型 | 代表的な病態 |
|---|---|---|---|---|
| 肺コンプライアンス | 低下 | 増加(弾性仕事↑) | 浅く速い呼吸 | 肺線維症、肺うっ血、無気肺 |
| 肺コンプライアンス | 増加 | 吸気の弾性仕事は減少 | — | 肺気腫 |
| 気道抵抗 | 増加 | 増加(粘性仕事↑) | 深くゆっくりした呼吸 | 気管支喘息、COPD、分泌物貯留 |
| 気道抵抗 | 低下 | 減少 | — | 気管支拡張薬使用時 |
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