学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ30A086
理由で解く 柔道整復師
小脳は運動の量とタイミングを調節する器官なので、損傷すると目標までの距離を測り損ねる推尺異常(測定障害)が出ます。他の 3 つは大脳基底核あるいは錐体路の症状です。
小脳は大脳からの運動指令のコピーと、筋紡錘・腱器官・前庭からの実際の運動情報を照合し、ずれを補正して滑らかな運動を作ります。この補正が働かないと、指鼻試験で指が目標を行き過ぎたり手前で止まったりする推尺異常、目標に近づくほど揺れが増す企図振戦、手の回内・回外を素早く切り替えられない変換運動障害(拮抗反復運動不能)、断綴性言語、眼振、筋緊張低下、失調性歩行などが現れます。一方、静止時振戦や仮面様顔貌は黒質線条体ドパミン系の障害(パーキンソン病)の症状で、バビンスキー反射は錐体路障害の病的反射です。「揺れが動作中に出れば小脳、じっとしているときに出れば基底核」と対比して覚えると確実です。
| 障害部位 | 代表症状 | 振戦の型 | 筋緊張 |
|---|---|---|---|
| 小脳 | 推尺異常、変換運動障害、失調性歩行、断綴性言語 | 企図振戦 | 低下 |
| 大脳基底核 | 仮面様顔貌、無動、固縮、姿勢反射障害 | 静止時振戦 | 固縮(歯車様・鉛管様) |
| 錐体路 | 痙性麻痺、腱反射亢進、バビンスキー反射 | なし | 亢進(痙縮) |
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