学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ30A063

理由で解く 柔道整復師

QJ30A063 解剖学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問63
問題
喉頭で複数あるのはどれか。
選択肢
1 甲状軟骨
2 喉頭蓋軟骨
3 披裂軟骨
4 輪状軟骨
解答
正解3(披裂軟骨)
解説

喉頭軟骨のうち左右一対あるのは披裂軟骨・小角軟骨・楔状軟骨で、選択肢では披裂軟骨が該当します。

喉頭の骨組みは、単一の軟骨3つ(甲状軟骨・輪状軟骨・喉頭蓋軟骨)と、対をなす軟骨3組でできています。披裂軟骨は輪状軟骨板の上面に輪状披裂関節で乗る三角錐状の軟骨で、前方へ突き出た声帯突起に声帯靱帯が付き、外側の筋突起に喉頭筋が付きます。この関節を軸に披裂軟骨が回旋・滑走することで、左右の声帯が離れたり近づいたりして声門が開閉します。声門を開閉するには左右で独立して動く必要があるため、披裂軟骨は一対でなければ機能しません。「単一か対か」を丸暗記するのではなく、声門を開け閉めする仕組みから逆算すると忘れにくくなります。

✓ 3. 正しい
披裂軟骨
左右一対の三角錐状の硝子軟骨で、輪状軟骨板の上面に輪状披裂関節で乗ります。前方の声帯突起に声帯靱帯、外側の筋突起に喉頭筋が付き、この軟骨が動くことで声門が開閉します。
✗ 1. 誤り
甲状軟骨
単一の軟骨です。左右の板が正中で合わさって喉頭隆起(のどぼとけ)をつくります。左右の板からできてはいますが、軟骨としては1つと数えます。
✗ 2. 誤り
喉頭蓋軟骨
単一の弾性軟骨で、木の葉状をしています。嚥下時に後方へ倒れて喉頭口をふさぎ、食塊が気道へ入るのを防ぎます。
✗ 4. 誤り
輪状軟骨
単一の硝子軟骨で、気道の中で唯一、全周が軟骨でできた完全な輪です(気管軟骨は後方が膜性壁)。喉頭の土台として気管につながります。
ポイント
  • 単一の喉頭軟骨:甲状軟骨・輪状軟骨・喉頭蓋軟骨。対をなす軟骨:披裂軟骨・小角軟骨・楔状軟骨。
  • 披裂軟骨の声帯突起に声帯靱帯、筋突起に喉頭筋が付く。ここが声門開閉の要。
  • 声門を開くのは後輪状披裂筋のみ。閉じるのは外側輪状披裂筋・横披裂筋・斜披裂筋。
  • 喉頭筋のうち輪状甲状筋だけが上喉頭神経外枝、他はすべて反回神経(下喉頭神経)の支配。
  • 弾性軟骨は喉頭蓋軟骨・小角軟骨・楔状軟骨と、耳介・外耳道・耳管。喉頭のその他の軟骨(甲状軟骨・輪状軟骨・披裂軟骨)は硝子軟骨。
  • 線維軟骨は椎間円板・関節半月(半月板)・恥骨結合・関節唇。硝子軟骨・弾性軟骨とは別枠で覚える。
比較表
軟骨種類特徴
甲状軟骨単一硝子軟骨喉頭隆起をつくる
輪状軟骨単一硝子軟骨全周が軟骨の完全な輪
喉頭蓋軟骨単一弾性軟骨嚥下時に喉頭口をふさぐ
披裂軟骨一対硝子軟骨声帯突起・筋突起をもつ
小角軟骨・楔状軟骨一対弾性軟骨披裂喉頭蓋ヒダの中にある
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