学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §2 医療過誤とリスクマネジメント / QJ30A043
理由で解く 柔道整復師
設問は「誤っているもの」を選ばせる形式。医療訴訟は現実に生じた損害について責任を問う場であり、実害に至らなかったヒヤリハットは訴訟ではなく院内の安全管理で扱う。正答は3。
医療訴訟が成り立つには、注意義務違反(過失)、損害の発生、そして両者をつなぐ因果関係の三つがそろう必要がある。ヒヤリハット(インシデント)は「危うく事故になりかけたが患者に実害が及ばなかった事例」であり、損害が発生していないため賠償や刑事責任の対象にならない。ではヒヤリハットは無意味かというと逆で、報告を集めて分析し、同じ状況を作らない仕組みに変えることが事故予防の中心になる。責任追及の場と再発防止の場を分けておくからこそ、現場は正直に報告できる。この住み分けを理解しておくと、安全管理の設問全般に応用が利く。
| 区分 | 問われる内容 | 結果として生じるもの |
|---|---|---|
| 刑事責任 | 業務上過失致死傷など | 罰金・禁錮などの刑罰 |
| 民事責任 | 不法行為・債務不履行による損害賠償 | 賠償金の支払い(使用者責任を含む) |
| 行政責任 | 免許に対する監督 | 戒告・業務停止・免許取消 |
| ヒヤリハット | 実害に至らなかった事例の把握 | 院内報告・分析・手順の改善(責任追及の場ではない) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。