学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §21 肘内障の診察および整復 / QJ30A023
理由で解く 柔道整復師
肘内障は橈骨頭が輪状靱帯から亜脱臼した状態で、幼児は前腕回内位・肘軽度屈曲位で腕を下げたまま使おうとしません。上肢を挙げられない(万歳ができない)のが典型所見です。
2〜4歳ごろの子どもの手を急に引っ張った際に、輪状靱帯が橈骨頭から外れて腕橈関節に挟み込まれることで起こります。関節包の中で起きている亜脱臼なので、外見上の変形や腫脹はほとんどなく、圧痛があるとすれば橈骨頭(腕橈関節部)に限られます。痛みのために自分から動かさず、麻痺しているように見えるため仮性麻痺と呼ばれます。腫脹・皮下出血・著明な変形・骨性の圧痛があるときは上腕骨顆上骨折などを疑い、無理な整復操作を行わず医師の診察につなげます。
| 項目 | 肘内障 | 肘関節後方脱臼 | 上腕骨顆上骨折 |
|---|---|---|---|
| 好発年齢 | 2〜4歳 | 青年〜成人(小児にもあり) | 5〜8歳前後 |
| 受傷機転 | 手を引っ張られる(牽引) | 手をついて肘過伸展 | 手をついて肘過伸展 |
| 前腕の肢位 | 回内位で下垂 | 軽度屈曲位で弾発性固定 | 疼痛で保持できない |
| 腫脹・変形 | ほとんどなし | 肘頭後方突出・変形あり | 著明な腫脹・変形あり |
| 圧痛部位 | 橈骨頭(腕橈関節部) | 肘頭・関節部 | 上腕骨顆上部(骨性) |
| ヒューター三角 | 正常 | 乱れる | 保たれる(関節外骨折) |
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