学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §1 患者の権利 / QJ30A004

理由で解く 柔道整復師

QJ30A004 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問4
問題
施術者の態度で誤っているのはどれか。
選択肢
1 理解的態度
2 支持的態度
3 評価的態度
4 共感的態度
解答
正解3(評価的態度)
解説

患者面接での基本姿勢は、相手を「判定する」のではなく「受け止める」ことです。選択肢のうち評価的態度だけが向きが逆であり、これが答えになります。

面接の土台は受容・共感・傾聴です。聞き手の応答の型は、評価的・解釈的・調査的・支持的・理解的の5つに整理され(ポーターの分類)、このうち評価的態度は、相手の話を善悪や正誤の物差しで判定し、自分の意見を示すものです。判定されると感じた患者は身構え、都合の悪い情報を出さなくなるため、痛みの経過や生活背景といった施術の判断に必要な情報が集まりません。施術者は自分の価値基準で結論を下す前に、相手の言葉を相手の枠組みのまま受け取り、要約して返す(理解的態度)ことを心がけます。生活習慣を改めてほしい場面でも、責める言い方ではなく、まず相手の困りごとを言葉にして確認し、そのうえで選べる方法を一緒に挙げると受け入れられやすくなります。

✓ 3. 適切でない(これが答え)
評価的態度
善悪・正誤を判定して意見を押しつける応答です。患者を防衛的にさせて本音を引き出せなくなるため、面接の基本態度としては適切ではなく、これが設問の答えになります。
✗ 1. 適切な態度(答えではない)
理解的態度
相手の話をその人の枠組みのまま受け取り、内容を確かめながら返す応答です。訴えを正確につかむ土台になるので望ましい態度です。
✗ 2. 適切な態度(答えではない)
支持的態度
不安や落ち込みを受けとめ、相手を支える応答です。信頼関係づくりに役立ち、望ましい態度に含まれます。
✗ 4. 適切な態度(答えではない)
共感的態度
相手の立場に立って感情を感じ取り、それを言葉にして返す応答です。ラポール形成の中心となる望ましい態度です。
ポイント
  • 面接の基本は受容・共感・傾聴。相手の枠組みのまま受け取ることが出発点。
  • ポーターの5分類=評価的・解釈的・調査的・支持的・理解的。国試では評価的態度が不適切として問われる。
  • 評価されたと感じた患者は防衛的になり、必要な情報が出てこなくなる。
  • 望ましいのは理解的・支持的・共感的態度。相手の言葉を要約して返し、確認する。
  • 行動を変えてほしいときも責めずに、困りごとを共有してから選べる方法を一緒に挙げる。
比較表
態度応答の中身面接での位置づけ
評価的善悪・正誤を判定し、意見や忠告を述べる相手を身構えさせる/適切でない
解釈的相手の話の意味を聞き手が説明する押しつけになりやすく用い方に注意
調査的不足情報を問いただす必要だが尋問調になると逆効果
支持的受けとめ、支える望ましい
理解的相手の枠組みのまま受け取り、確かめて返す望ましい(面接の中心)
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