学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ29P113
理由で解く 柔道整復師
三段跳びのような跳躍系競技で生じる下腿の疲労骨折は「跳躍型」で、脛骨中央1/3部と腓骨近位1/3部が好発部位である。
疲労骨折は骨の同じ部位に繰り返し負荷が加わって生じるため、受傷の瞬間がはっきりせず、本例のように「1か月前から徐々に痛む」という経過をとる。初期の単純エックス線写真では所見が現れないことが多く、2〜3週後に骨膜反応(仮骨形成)や骨透亮線として初めて描出される。この時間差を知っていれば、初検で異常なしでも疲労骨折を否定せず、練習量を調整しながら再検査を勧めるという対応につながる。下腿の疲労骨折は発生機序で2型に整理され、踏切りを繰り返す跳躍型は脛骨中央1/3の前方皮質(緊張側)と腓骨近位1/3に生じ、走行を繰り返す疾走型は脛骨の近位1/3または遠位1/3と腓骨遠位1/3に生じる。本例は三段跳びの選手なので跳躍型として考える。
| 項目 | 跳躍型 | 疾走型 |
|---|---|---|
| 典型的な競技 | 三段跳び・走高跳・バスケットボールなど | 長距離走・陸上中距離など |
| 脛骨の好発部位 | 中央1/3(前方皮質) | 近位1/3または遠位1/3(後内側) |
| 腓骨の好発部位 | 近位1/3 | 遠位1/3 |
| 経過 | 難治。完全骨折・偽関節に移行しやすい | 比較的癒合しやすい |
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