学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §7 総論 脱臼 / QJ29P077
理由で解く 柔道整復師
肩関節は体重を支えない関節で、もともと関節面の適合性に頼らない構造をもつ。そのため骨折を伴う脱臼のあとでも変形性関節症へ進みにくい。
変形性関節症は、関節軟骨に繰り返し過大な力がかかることで進行する。脱臼骨折で関節面に段差が残ると、その部分に応力が集中して軟骨がすり減る。ところが肩関節は上肢を空間で動かす非荷重関節で、浅い関節窩と広い可動域を特徴とするため、多少の不整があっても軟骨への負担は限られる。逆に股関節のような荷重関節では体重の数倍の力が繰り返し加わり、わずかな段差でも変形性関節症へ進みやすい。
| 関節 | 荷重 | 骨折合併脱臼後の主な問題 |
|---|---|---|
| 肩関節 | 非荷重 | 可動域制限・再脱臼。変形性関節症は少ない |
| 肘関節 | 非荷重だが適合性が軌道を決める | 拘縮、骨化性筋炎、変形性肘関節症 |
| 指関節 | 非荷重、関節面が小さい | 段差が残ると変形・可動域制限 |
| 股関節 | 荷重(体重の数倍) | 変形性股関節症、骨頭の阻血性壊死 |
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