学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ29P034
理由で解く 柔道整復師
チャドック反射は錐体路障害があるときに出現する病的反射で、正常では現れない。残る3つはいずれも健常者でもみられる生理的な反射である。
病的反射とは、上位運動ニューロン(錐体路)が障害されて脊髄反射に対する抑制が外れた結果、正常では抑え込まれている原始的な反応が表に出てきたものをいう。下肢ではバビンスキー反射(足底の外側を踵から母趾側へこする)が代表で、母趾の背屈と他趾の開扇を陽性所見とする。同じ反応を別の刺激部位から引き出すのがチャドック反射(外果の下方を後方から前方へこする)、オッペンハイム反射(脛骨稜を上から下へ強くこすり下ろす)、ゴードン反射(下腿三頭筋を強く握る)などで、いずれも母趾背屈が陽性である。上肢ではホフマン反射やトレムナー反射が用いられる。逆に、錐体路障害では表在反射である腹壁反射や挙睾筋反射は消失・減弱する。「病的反射は出たら異常、表在反射は消えたら異常」という向きの違いを押さえておくと混同しない。
| 反射 | 分類 | 刺激と反応 | 異常となるのは |
|---|---|---|---|
| チャドック反射 | 病的反射 | 外果下方を後→前にこする→母趾背屈 | 出現したとき(錐体路障害) |
| バビンスキー反射 | 病的反射 | 足底外側を踵→母趾側へこする→母趾背屈・開扇 | 出現したとき(錐体路障害) |
| 角膜反射 | 脳幹反射(生理的) | 角膜への接触→両眼閉眼 | 消失したとき(脳幹障害) |
| 腹壁反射 | 表在反射(生理的) | 腹壁をこする→同側腹筋収縮 | 消失・減弱したとき(錐体路障害) |
| アシュネル反射 | 自律神経反射(生理的) | 眼球圧迫→迷走神経性の徐脈 | ― |
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