学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ29P027
理由で解く 柔道整復師
正しい組合せは「くも状血管腫-肝硬変」。残る3つは、所見と疾患の相手が互いに入れ替わった形で並べられている。
くも状血管腫は、中心にある細動脈からクモの脚のように毛細血管が放射状に広がる皮膚所見で、顔面・前胸部・上肢など上大静脈が集める領域に出やすい。中心をペンなどで圧すると周囲の赤みが消え、離すと中心から外側へ赤みが戻るのが特徴で、これは中心の細動脈が血液の供給源だからである。肝硬変で出現するのは、肝臓でのエストロゲンの不活化が低下して血中エストロゲンが相対的に過剰となり、末梢の細動脈が拡張するため。同じ機序で手掌紅斑や女性化乳房も現れるので、3つをひとまとめに「肝硬変のエストロゲン過剰所見」として覚えると取りこぼさない。他の3肢は、仮面様顔貌=パーキンソン病、スプーン状爪=鉄欠乏性貧血、赤色皮膚線条=クッシング症候群、と相手を入れ替えれば、すべて正しい組合せになる。
| 身体所見 | 本来の疾患 | 成り立ち |
|---|---|---|
| 仮面様顔貌 | パーキンソン病 | 表情筋の無動・筋固縮、瞬目減少 |
| くも状血管腫 | 肝硬変 | エストロゲン不活化の低下による細動脈拡張 |
| スプーン状爪(匙状爪) | 鉄欠乏性貧血 | 爪甲が菲薄化し反り返る |
| 赤色皮膚線条 | クッシング症候群 | コルチゾール過剰による皮膚菲薄化+脂肪蓄積で真皮が裂ける |
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